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日々の出来事 4月23日 キャラメル

2018-04-23 09:49:25 | A,日々の出来事_



  日々の出来事 4月23日 キャラメル


 今日は、キャラメルが発売された日です。(1914年4月23日)
1914年4月23日、森永製菓の創業者、森永太一郎が、1箱10銭で箱詰めの森永ミルクキャラメルを売り出しました。
 今の貨幣価値で言うと、1箱1000円ぐらいです。
ファミレスによっては、この値段でランチを2日間食べられます。
ついでに、森永製菓のエンゼルマークは、初期の主要商品マシュマロがアメリカでエンゼルフードと呼ばれていたことから来ております。






















☆今日の壺々話













 キャラメルの溝についての諸説








 キャラメルには溝があります。
ツルンとしていても良いような気もしますが、溝があるのです。
何故、溝があるのでしょうか?
この溝については、諸説があります。


その1、お菓子メーカーの陰謀説

 お菓子メーカーは、砂糖などの材料費が高騰すると、密かに溝を深くして、量を減らす作戦をとると言うものです。
この作戦は、ティッシュや他のものにも見られますので、そうかなとも思えます。


その2、包み紙説

 キャラメルに溝があるのは、包み紙とキャラメルがくっ付かなくするためと言う説です。
包み紙が、結構、ツルツルしているのは、キャラメルがベチョ~ッとくっ付かないようにするためだと考えられます。
 実際、夏場の暑い時、キャラメルが溶けて、包み紙と密着しているのは、いと悲しきものがあります。
無理に紙をはがして手がベトベトになり、おまけに、食べていると紙のカスが口に残るのです。


その3、製造過程説

 キャラメルを作る製造過程で、キャラメルを伸ばすために使うローラーのデコボコがキャラメルに刻み付けられたと言う説です。
ローラーに溝が無いと、キャラメルがローラーに巻き付いて、キャラメルバゥムクーヘンが出来上がってしまうのです。


さて、真相はどうでしょうか?





















      ハードショック









 キャラメルを食べて、アッと、とてつもないショックを受けることがあります。
それは、歯に詰めてあった詰め物が、キャラメルにくっ付いてクッチャンと取れてしまう瞬間です。
 歯医者は、一度行くと、片っ端から歯を治しますから、かなりの長期間通う破目になります。
5ヶ月ほど通ったことがあるのですが、通っているうちに新たな虫歯が出来て、“こりゃもう、永久に歯医者のエサか”と思えてしまうのです。






















外国人が選ぶ日本の不思議すぎるお菓子TOP20 (2010年)








1、バストアップガム アメリカ産野性ヤマイモ“ワイルドヤム”入り (通販)
2、キットカット 柚子コショウ入り (ネスレジャパン) 
3、NOTIME 歯磨きガム (ロッテ)
4、エチゼンクラゲキャラメル (小浜水産高校)
5、いかチョコ (タクマ食品)
6、お好み焼きドロップス (大阪限定品)
7、ジンギスカンキャラメル (北海道限定品)
8、ケーキソーダ (生クリーム味のソーダ)
9、ショコラ ブルワリー (サッポロビール・ロイズ チョコ味ビール)
10、グミチョコ (明治製菓)
11、オバマ大統領とマケイン候補のアメ




7位のジンギスカンキャラメル、こいつはヤバイ。
みなさん!
一回、食ってみて下さい!!
 あまりにも不味いので、改良して味をマシにしたのですが、そのために却って売り上げが落ちたので、もう一度、原点の不味さに戻したと言う曰く付きのキャラメルです。





















     特別な存在




 ジンギスカンキャラメル。
こんなものをもらえる私は、きっと特別な存在なのだろうと思っていました。
そして、今では私がおじぃさん。
孫にあげるのはもちろん、ジンギスカンキャラメル。
なぜなら、彼にも苦しみをあたえたいからです。






















弁当





木曜日に大喧嘩した。
金曜日の朝、テーブルの上に何時もと変わらぬ朝食と弁当が作ってあった。
しかし、口は聞いてくれなかったが俺は反省して、嫁の後ろ姿に謝って家を出た。
会社で昼食の時間に弁当を開けた。
ごはんに「ジンギスカンキャラメル」が埋め込まれてた。
このままでは大変なことになると思った。




















アーモンドキャラメル







俺の中で一番は、グリコアーモンドキャラメルだな。

アーモンドキャラメルにはちょっとした思い出がある。
うち、昔すげえ貧乏で、余計な物なんて何一つ買ってもらえなかった。

親父は早くに病気で死んじまって、母親が働きながら必死に頑張ってる姿を見てたから貧乏でも我慢しなきゃって、子供心に思った。

それでも毎年の学校行事の遠足や修学旅行で、お弁当の中身を見られるのが嫌で隠れて食べたりしてた。

おやつ代だって貰えるわけないから、みんながおやつ交換している時も羨ましくて仕方なかった。

そんな子供心を母さんは知ってたんだな。
あれは小学四年の遠足だったっけ、一度だけ弁当の包みにグリコアーモンドキャラメルが一箱入ってた事がある。

すげえ嬉しくてもったいなくて、結局その場で食べられなかった。

手をつけずに持って帰ったキャラメルは、袋に半分こにして、母さんいつもありがとうって手紙を入れて渡したら、ボロボロ泣きながらニッコリ笑ってたっけ。

あの顔は、今でも忘れない。

あれから三十年近くになる。俺も子供が出来て、裕福ではないが、まぁそれなりに暮らしてる。

子供の遠足には、毎回おやつとは別に弁当の包みにグリコアーモンドキャラメルを一箱入れる。

初めの頃は、なんでお弁当の包みにキャラメルが入っているのって子供に聞かれたもんだが。
天国のお婆ちゃんが入れてくれたんだよ、って教えてあげたら不思議そうな顔してたっけ。





















ミルクキャラメル








 小学校1年生の頃、よく自分ちのお墓があるお寺でひとりで遊んでいた。
池の鯉をみたり、お寺に飼われてた猫のミケと遊ぶのが楽しかった。
じいちゃんのお墓にお参りして、周りに生えてるタンポポを摘んでお供えしたりしてた。
 ある日、いつものようにタンポポを摘んでいたら、着物を着たおばあちゃんが声をかけて来た。

「 泉さんとこの和子ちゃんでしょ? しばらく見ないうちに大きくなって。」

と、おばあちゃんは笑ってた。
 おばあちゃんはどこのお家のおばあちゃんかって聞くと、

「 山口先生のとこのおばあちゃんよ。」

と、答えた。
 山口先生は近所の小児科の先生で、私も熱をだしたりするとその先生の所で診てもらってた。

「 おばあちゃんね、迷子になっちゃたのよ。
お墓までは来れたのに、先生のお家まで行く道がわからなくなって困ってたの。」
「 大人でも迷子になるんだんね。
あっちの門を出て、まっすぐ行って、車がたくさん通ってる道を左に曲がって、またまっすぐ行くんだよ。
信号は渡っちゃだめだからね。」

と教えてあげた。
 おばあちゃんは、

「 どうもありがとう、きちんと教えられて偉いわね、これはお礼。」

と、言って明治ミルクキャラメルをくれた。
 その夜風邪をひいたのか熱をだした。
夜の8時頃、山口先生が往診に来てくれて、お尻に注射をうたれた。
 偉いねって褒められた事を言いたくて、昼間の事を話して、先生のおばあちゃんからもらった明治ミルクキャラメルを見せた。
先生と母親はびっくりしたように顔を見合わせた。
私は多分そのまま眠ってしまったんだろう。
目が覚めたら朝になっていて、熱もすっかりひいていた。
 あとから知ったんだけど、おばあちゃんは前の年になくなっていて、事情があり分骨したんだそうだ。
キャラメルはおばあちゃんの大好物で、入れ歯につかないように、一粒をゆっくり時間をかけて噛まずになめてたんだって。

























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