曇り空

ビビビ・ビ・バップ

ビビビ・ビ・バップ


もろもろのお誘いを反故にして、蟄居。
でも、フットワークが悪いのは、
いまにはじまったことではない。
外に出たくなかったの ( 『曇り空』by荒井由実

『ビビビ・ビ・バップ』奥泉光著を読む。
『鳥類学者のファンタジア』のヒロイン、フォギーの再登場と期待しつつ読むが。
AI、ロボティクス、IoTなどなど近未来の日本。
ドラえもんの四次元ポケットから出てくるひみつ道具か。
便利なような、不便なような。
人間と人間そっくり。ややこしや。
セカンドインパクトは、アニメ『新世紀エヴァンゲリオン』で生じた大規模災害だが、
この小説でも、コンピュータウィルスにより「大感染(パンデミック)」が起き、
あらゆるデータが消滅した。恐ろしや。
で、また世界は新たな危機を迎える。

近未来となぜかジャズや赤テントなど、
サブカル全盛の1960年代の新宿が入れ子になって展開する。
ドルフィーと名付けられたネコ型ロボット、エリック・ドルフィー

山下洋輔トリオなど
いつにもましておもちゃ箱をひっくり返した、
エンタメ系奥泉ワールドのはじまり、はじまりい。
若い人が読んだら、ちと教条主義っぽいと思うところも。
ピットインで山下洋輔トリオのライブ後は、耳がキンキンしていた。
麿赤児率いる駱駝艦の白塗りの暗黒舞踏が出てきたのも遭遇した。

たぶんアニメーション化されたら、
この小説の良さがわかるかも。

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