霊体験の真実２
『○○の本の１１６ページに
こういうことが書いてあるでしょ？
それが答えだって言ってるよ』
彼女の頭の中の声は
何もかもお見通しであるかのように
様々なアドバイスを
するようになっていた。
『あなたは誰ですか？』
『わたしの名前を聞くと
囚われになるから今はまだ言えない。
本当の答えはわたしの言葉の中ではなく
あなたの内側にある。』
その言葉はニューエイジのように
耳障りの良いメッセージで溢れていた。
そして、その答えは叡智に満ち溢れていて
僕からはまったく矛盾のない答えに感じた。
（今思えば、
霊的な存在からすれば
僕の心を読むことなどは
簡単なことなので
その言葉の通り
僕の心の中にある答えを
まことしやかに語っていたに
過ぎなかったのだが）
僕はだんだん彼女の中の存在に
信頼を置くようになり
自分から様々なアドバイスを
求めるようになっていった。
その内容には予言めいたことも
含まれていたが
そのほとんどが的中した。
そんな繰り返しの中で
その存在が僕の中で
大きな影響力をもちだしたころ
彼は自らの名を名乗ることになる。
『わたしの名前は
不動明王』
。。。。続く
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