先週のツアー、男女とも4打差を逆転してのVでした。
→「ダイヤカップ2014」
→「ミヤギTV杯2014」
お二人の強さ、どこにあるのか共通点は何か、とSTATSを覗いてみました。
9/E時点のデータで数字は適宜丸め、()内はランク、Tは省略しています。
藤田寛之 酒井美紀
飛距離yds 274(91) 231(56)
FWキープ% 60(21) ----
パーオン% 65(37) 65(33)
平均ストローク 70.7(13) 71.5(10)
平均パット数 1.747(6) 1.791(12)
イーグル数 25(69) 2(15)
バーディー率 3.7(16) 3.1(19)
サンドセーブ率 53(23) ----
リカバリー率 64(19) 69(3)
2打でのオン率(*1)5.5(77) ----
賞金ランク (1) (5)
*1:パー5ホールでの2打でオンした率
これを見て、イーグル数を除いて、お二人のSTATSが似通っていると感じたのは私だけでしょうか(イーグル数はパワーの違いから並べるのは相応しくない?!)。
概観すれば、飛距離はたいしたことないし、パーオン率もそこそこ。
それでいてバーディー率は上位。
酒井はリカバリー率が驚くほどいいですね。
藤田はパットの上手さを示しています。
お二人とも飛距離のわりには、バーディー率が高い。
これらはいわゆる小技に優れていることが大きいと思います。
「プロはパーとバーディーの間のゴルフ」「アマはパーとボギーの間のゴルフ」とは阪田哲男さんの名言で、アマはパーオンを逃してもパーを確保しなさい(小技を磨きない)という含意ですが、このデータからはプロが勝つにもやはりその前提はアマと同じく、パーオンを逃しても寄せやパットで凌いだうえで、バーディー数で勝負しなさい、と読めます。
アマはやはり道具屋さん(*2)のような取り組みが良いと思いますし、プロはその上に積み上げられた技術の広がりや体力・スタミナがあって勝てるのだな、と思いました。
*2:→「アマのマネジメント」、「目指すところ」で、道具屋さんのゴルフ哲学を引用させて頂いてます。
戦い方や状況も大きい要素と思います。
例えば、1勝すると2勝目が難しいと言われますが、選手は勝ったと言う実績があるので、その上を狙う(当たり前のことですが)。力はそう簡単に伸びてないのに、気持ちだけ前のめりになる。
そのような場合、上手く行ってても最終日(はもっと良くなる、と思う気持ちが先行して?)に崩れるなんて場面も多く見られます。
酒井の2勝目が早かったのを見ると、気持ちの持ち方が戦い方にもその結果にもつながっているように思いますが如何でしょうか。
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