「正確なフォワードスイング2」に続きます。
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アドレスで目標にスクエアに向けたフェイスを、アドレスと同じスクエアに戻すためにはいかにすれば良いかは、ゴルフ発祥以来の永遠のテーマである。
このための一つの方法であるパターをストレートにストロークすべきかインサイドインの弧を描くべきかは、パッティング技術上の大きな論争点になっている(*1)。
(ここで、著者は両者の理論ーーここでは省略(*1)ーーを紹介したうえで、それらは一面を捉えてはいるが完全ではないとして次のように述べておられます)
このパッティングの永遠のテーマに回答を与えるためには、次の二つの説明で解決できる。
一つは肩の回転の方法で大きく分けると2つの方法がある。
(1)背骨を軸に肩と胴を一緒に回転する。
(2)首の後ろの付け根を支点に上下回転する。
インサイドインの理論では、(1)の回転だけを前提にし、(2)の回転を考慮しない。
ショットの場合は、(2)のように回転すると上体が捻じれないが、パッティングの場合は動きが小さく(2)のように回転しても支点さえ動かなければ何の問題もない。
(1)の回転だけでストレートにストロークするためには、理論的には上体を腰から折り、水平に前傾しなければ肩が垂直に回転しないのでストレートにストローク出来ない。
しかし、実際には苦しくてこのような前傾でパッティングする人はまずいない(*2)。
ところが、普通の前傾をしても(2)のような肩の回転をすれば肩が垂直に回転し、ストレートにストローク出来るのである(*3)。
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*1:著書が発行された(1996年)ころはこういう論争がありました。
今は、人の身体特性として両者があるということが判っています。
ですから、「iPING」のように、簡単に身体特性を把握出来ます。
また、それに合ったパターの型式選定が出来ます。
これを間違うとパット数がいくつも変わってきてしまいます。
*2:M・ウィーがやってますね。上体を水平になるまで前傾させてのストロークです。
あ、最近はまた元に戻したようですね。
*3:人間の体ですから、完全なストレートではないですね。
しかし、ストレートに近いストロークが可能となります。