JLPGA開幕3戦目にして日本人選手の今季初Vは菊地絵理香の完全優勝となりました。
菊地の開幕2戦は奮いませんでしたが、パットは手堅かったのにショットの乱れがあり上位進出を逃して来ましたが、この試合ではそんな印象は全くなかったですね。
最終日の菊地は#4(パー4)で≒1mのパーパットを右に外しました(このホール△)が、これにも慌てず、続く#5(パー4)では〇として取り返しています。この日5〇1△として-14。
ショートパットを外して△としたら、精神的なダメージは大きいはずですが、淡々と自分のゴルフに徹したのが奏功したと言えましょう。
後半で4打リードしての#15(パー5)では、前下がりの左ラフから右≒2mへ乗せて、これを決めて〇。リードを5打差としてVを決定づけました。
この試合この会場でのコースレコードタイですから、スコアも立派です。
2位は5打差(-9)で渡邉彩香、更に1打差の3位はペ ヒギョンでした。
二人の追撃もそれぞれ見せ場がありましたが、この二人には安定性がもう一つといった印象でしたね。
それに対して菊地はショットもパットも安定していました。
菊地はこれで「バンテリン2015」、「スタジオアリス2016」に次いで通算3V。
前2Vとも逃げ切ってのVですから、これで3Vすべてが逃げ切りです。
菊地のパットについては「バンテリン2015」をご覧ください。
パットもショットも下半身の強さと軸がしっかりしているのが、安定したプレーにつながっているように思います。
解説の塩谷育代が言っておられました。
「(JLPGAは)韓国人選手が強さを発揮してくれたので、日本人選手も強くなった」と。
競い合うことで女子ツアーのゴルフレベルの向上につながりますね。
菊地はかねがね「日本のツアーなんだから、もっと日本人選手が活躍しないといけない」と言ってました。そして、今回は自ら先陣を切っての有限実行V。これからも期待しています。
今季これからも日韓、お互いの切磋琢磨に期待しています。