プレーオフ(P.O.)1ホール目の第2打を池に入れた上田桃子に対し、レイアップを採った西山ゆかりがパーで上がり、この試合を制しました(-4)。
上田は第4打を右上≒2mに乗せ下りのパットを決めればパーで上がれるところでしたが、これを右に外し△でした。
P.O.の池ポチャが上田の敗因と考えるのが普通ですが、それ以前に私は上田のパットに問題があったと思っています。
この日(本戦で)上田はミドルパットが良く決まっていましたが、#15(パー4)のバーディーパット。カップ右下(下段)から上段への≒7m。
段差部分の急傾斜を斜めに横切るわけですから、大きく左へ振られるパットです。
その分だけ右を狙わなければならないですが、左へ振られて左下≒1m。余りに大きなラインの読み違えですね。ここからのパーパットを右に外して3パットの△(-4)。
このホール西山はパーで-3。この時点で1打差。
#16(パー3)で上田は右≒5mのバーディーパットを決めて〇(-5)。
再び2打差と盛り返しました。
2打差で迎えた最終ホール。
#18(パー5)で上田は第3打目を上≒7mからのパットをショートして上1m弱。パーパットを右に外して△(-4)。
西山は左上≒3mへ第3打を乗せて下りのスライススラインを決めて〇(-4)。これで二人は並びP.O.となりました。
西山はこれで「meiji cup2015」に次いでツアー2勝目。
初Vの時は師匠の芹沢信雄がキャディを務めました。
今回は芹沢門下のプロ、熊本出身の大場長人さんがキャディでした。
初Vの時もP.O.で勝っていますので、2VともにP.O.での勝利です。
西山にとって芹沢一門は勝負の神様みたいなものですね。
12勝目を目前にして逃した上田は悔しい思い、残念な気持ちが強くショックだったと思いますが、これを糧に更に強くなれる選手ですから、今季これからに期待しています。