半澤正司オープンバレエスタジオ クリスタルルーム

18年間 世界中で踊り抜いた、プロフェッショナル 半澤正司が見せる!
これが、バレエ・・・
世界に通ずるバレエです!

ブルーカーテンの向こう側(男バレエダンサーの珍道中) 第74話

2014-08-21 09:11:17 | ブルーカーテンの向こう側…(男バレエダン
皆さん、バレエ教師の半澤です!よっしゃ~っ、レッスンしましょう~っ!!
http://hanzanov.web.fc2.com/top.html (ホームページ)

平日の火曜日から金曜日まで朝は11時から初・中級レベルのレッスン、
平日の夕方5時20分から基礎クラス、19時から初中級レベルの
レッスンがあります。
土曜日は朝11時から初・中級レベル、夕方18時から基礎クラス。
日曜日、祭日は朝10時から基礎クラス、12時から初・中級レべルのクラスがあります。
祭日を除く月曜日は休館日です。
Dream….but no more dream!
半澤オープンバレエスタジオは大人から始めた方でも、子供でも、どなたにでも
オープンなレッスンスタジオです。また、いずれヨーロッパやアメリカ、世界の
どこかでプロフェッショナルとして、踊りたい…と、夢をお持ちの方も私は、
応援させて戴きます!
また、大人の初心者の方も、まだした事がないんだけれども…と言う方も、大歓迎して
おりますので是非いらしてください。お待ち申し上げております。

スタジオ所在地は谷町4丁目の駅の6番出口を出たら、中央大通り沿いに坂を下り
、最初の信号を右折して直ぐに左折です。50メートル歩いたら右手にあります。

日曜日のバリエーションは「白鳥の湖」からオデットのヴァリエーションです。
古典の代表であり、まさにクラッシックの王道です!さ、やってみましょう!!
では、クリスタル・ルームでお待ちしておりますね!
連絡先rudolf-hanzanov@zeus.eonet.ne.jp

ブルーカーテンの向こう側(男バレエダンサーの珍道中)
第74話
一般的なオーディションの場合、その結果は数カ月経ってから連絡して来る事が
多い事からショージはオーディションの前に秘書に予め願い出た。「すみませんが、
即この場で、オーディションの結果の答えが欲しいのです。もし、ディレクターが
私を気に入ってくれなくてもショックは受けません、お願いです、結果だけは
この場で教えて欲しいのです。私は今とても厳しい条件の下に立たされております
ので、勝手を言っているのは重々分っております。すみませんが、なんとかお願い
出来ませんでしょうか?」
 
秘書は困惑していたが「一応、ディレクターのウルフガッドには伝えてみますが、
ディレクター次第なので…」金髪をクリクリにカールした女性秘書はディレクターの
方に向かって歩いて行った。秘書の話では「オーディションはスタジオではなく、
劇場の舞台の上で行われます。普通、オーディションが舞台上で行われるケースは
珍しいのですが、この日はたまたまバレエ団の舞台リハーサルと稽古が舞台上で行われる
ため、オーディションも舞台の上になるのです…」

バレエ団のダンサーのための稽古が即ちショージの試験だ。稽古も中盤に入り、
ここからが勝負だった。火蓋は切って落とされた。ここで失敗すればショージの将来は
終わってしまう。もう生活する金が財布の中に半分しか残っていない。日本に帰る
切符を買う金など到底持ち合わせていなかった。

背水の陣!

早速、3人ずつグループになって一緒にジャンプするのだが、ショージの順番が来ると、
4人になった。それでも音を外さない様にテンポを守りながら回っていくと、劇場の
巨大スピーカーから男性がスウェーデン語でペラペラと言った。

稽古担当のバレエ教師、ユッスィがジャンプを制止した。そしてショージの傍まで
ツカツカと寄って来て、「今、ディレクターが君一人でマネージ(舞台を大きく旋回する
技術)をしなさいって言ってるんだよ…」「えっ、私一人だけでですか?」ユッスィは、
皆を少し下がらせてピアニストのブルガリア人の男性に、「じゃあ、スタート!」

ゴーサインを出した。このディミトリというピアニストがショージに目で合図を出した。
「君のやり易いテンポで弾こうじゃないか…!」ディミトリの熱の籠った指先!グランド
ピアノの内部のハンマーが弦を強く叩きグランワルツの調べに乗ってショージも
ありったけの力でステップを踏み出し、ジュッテ・アントゥールラッセに入って行く。

周りのダンサーたちもじっと見入った。ショージは空中にいる時間がとても好きだ。
「ああ、跳んでいる、空間に浮かんでいる!」と実感し体中が喜びで満たされる。最後に
パラプリ(フランス語の傘という意味のジャンプの一種)で仕上げに入れた。

暫くしたら、全員のダンサーたちが拍手をした。すると、つかつかとディレクターが
客席から舞台上まで上がって来て、ショージに向かって英語で言った。「君が私の秘書に
ショックを受けても良いから直ぐに合格か不合格かの返事が欲しいと言ったんだね?
じゃあ、言おう…」ディレクターのウルフ・ガッド氏は、金髪の髪に真っ青な瞳で
ショージを睨むようにして見た。
(つづく)
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