誰にも相談できないから書くブログ

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日付が変わろうとする月曜日の深夜、「○○さんという方はご存知ですか」と静かな声の男性から電話が入った。声の主は救急隊員で、呼んだのは継母(正確には彼女が住むマンションの管理人)である。

 

寒気がすると訴えて119番。救急隊が到着して容体を診たところ何の異常もないのに、わめき散らして手の付けられない暴れ様だったという。
「とても申し上げにくいのですが、○○さんは精神病院に行かれるべき状態と思います。しかしこの時間、救急車では対応できません。」
継母の妹の連絡先を伝えたところ、アドレス帳に○が付いている番号には連絡済で、電話には出なかったという。幾つか当たった後に同じ名字の私のところへ・・。

 

またかと思った。何で今さら連絡が来るのかと思った。介護施設に入っている父のために私の連絡先は公開しているけれど、継母は私に対して住まいも電話番号も一切明かしていない。それどころか父の財産を隠し持っていると疑って訴訟を起こし(父の資産は法定代理人預け)、この介護施設は信用できないから家の近くに移せとロビーで大騒ぎし(自分が通いやすい施設だからと最初に選んだのは継母)、誤嚥性肺炎防止のためペースト食しか食べられない父に巻き寿司やカップ麺を無理やり口に入れる等、介護施設のスタッフからも要注意人物とチェックされる行為を行ってきた。都合が悪くなると「しばらく入院します」と言って連絡をシャットアウト。何人もいた愛人全てが去って寂しい父にとっては、呆けても女の声が聞きたくて継母の携帯に電話するが、「おかけになった電話番号は・・」のアナウンスが返ってくるのである。

 

我が家を崩壊した継母について語れば切りがなく、幾つかの記事には暗い思い出を書いた。ブログの右下にある記事検索ボックスに「継母」と入力して下されば出てくる。母というものに縁がなく、私を連れて死のうとした実母もやがて新しい男に走って、時たま幸せな日々を自慢げに知らせてくるので返信を絶った。面白おかしい話を聞いてくれない娘にはもう連絡がない。

 

救急隊の電話から眠れないままに迎えた火曜日の午後、父の1年間のケアプランを決めるために介護施設スタッフとの面談に出向いた。心臓に入れたペースメーカーも異常なし、血圧も異常なし、マヒした左半身のケアや口腔ケアも万全、食欲旺盛、何もかもが問題なしなのでこのまま継続をお願いした。

 

そして私は検査した血圧と尿酸値が「要」のマークが付くほど高く、風邪の熱が1か月経っても37度より下がらないのだが、健康そのものな父は「ありがとう」と握手を求める。なのに「私が誰か分かる?」と聞くと???の顔。「ゆり子でしょ?」と答えると「そうか、そうか」と頷いて「食べるものは持ってきたか」と相変わらずの要求をするのは笑わずにいられない。「○○は入院しているから来られないんだ」と寂しく呟く顔を見て、継母は夕べ救急車を呼んで大騒動を起こしたんだとは絶対に言えなかった。

 

なんだかな、どうしようかな。この状況を相談する相手は誰もいなくて、帰宅途中のスーパーで買ってきた食材の袋を下げ、マンションのドアを開けて与六の頭を撫でる。暗い玄関で待っていてくれた猫の頭は温かく柔らかく、たった一人(一匹)の家族の優しさに涙が溢れ出た。

12月にやってくる誕生日&クリスマス。たぶん継母が更なる仕掛けを持って私を攻撃している真っ最中だろう。シンデレラや白雪姫ならハッピーエンドが訪れるのに、こんな年増にお伽噺は無縁な存在だ。

 

映画やドラマより危機溢れる人生を小説にしようかと思いつつ、本当にどうした良いものか。ブログを読んで下さる方に質問を投げかけるのは初めてながら、疲れ切った私にアドバイスを戴ければ嬉しいな。交番から巡回にきたお巡りさんに対して「緊急連絡先の身内は誰もおりません」って答えたとき、目が丸くなる衝撃を受けたのは他らならぬこの自分である。うわーっ、ネガティブ満載の私。でもこれしき、負けてなるものか!だからしぶとく生きていけるのかもしれないぞ(泣)。

コメント

  1. こまちゃん より:

    禍福は糾える縄の如し、という言葉が好きです。
    脳天気に明るい明日を夢見てます。

  2. とら より:

    こんにちは。小説、ぜひご執筆ください。『天のまさに大任をこの人に降さんとするや、必ずその心志を苦しめ、その筋骨を労せしめ…』と老子もゆり子さんに期待しています(笑)お天道様に愛されてるんですね。そういう器なんですよ。ここ半月ほど「ITスペシャリストが語る芸術」というブログに楽しく目を通しています。その中で「富裕の秘密はただ1つ」という記事があり、「書く」という行為が大きなパワーを持つことを語っていました。「書く」と心の底に沈殿していたものが、何か昇華されていくような感じがすることは、プロ中のプロのゆり子さんには、数え切れないほど何度もご経験がお有りですよね。上記の記事内容の応用形で、ノートに不満や愚痴をダーっと書いて書いて、次に「こうなったらいい・ああなったらいい」とスッキリするまで「書く」のもいいかもですよ。ゆり子さんにはこれから楽しみな季節がやって来ますね。楽しく、してくださいね!

  3. yuris22 より:

    こまちゃん

    子どものころ辛いことがあったとき、自分を励ます言葉がありました。
    宇宙の銀河系の中の、太陽系の中の地球、海に囲まれた小さな島国に暮らす私の人生は、宇宙の時間に比べたら瞬きよりも短い。とるに足らないことで悩むのはやめよう。
    能天気は心の健康に大切ですね。

  4. yuris22 より:

    とら様

    アドバイスをありがとうございます。そうですね、書くという行為は心の整理であり、自分を客観的に見ることができます。とらさんの仰るように、昨日の出来事を書くだけでなく、楽しい未来を思い描いて書くのは新境地だと思います。人間は自分が思ったようになるのですものね。いつも笑っている自分に戻ります。

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