諸事情あって映画を見に行けないので

 

原作本を読みました。

 

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原作をネタバレしていますので

 

今から映画や原作をお読みになる方は自己責任でお願いします。

 

 

 

 

映画を見に行った友達の感想では

 

『面白かったよー!』

 

だったり

 

『楽しくて笑える映画だったよー!』

 

だったりなんで

 

夫の入院付き添いに持って行った。

 

 

普通の文庫に比べてチョイ厚めの本なんで

 

読み応えがあると思ったんですけど

 

1日半で読んじゃったわ。

 

それくらい止まらなくなる本。

 

 

 

 

 

映画のCMを先に見ているから

 

それぞれのキャラクターを想像する事無く

 

そのまんま主人公の毒婦である武内小夜子は大竹しのぶで再現され

 

それぞれが俳優たちで読み進められる。

 

 

映画をCMで流れている場面以外を全く見ていないので

 

映画のエンディングと原作とでは同じなのか違うのかが解らないが

 

映画のキャストを見てみると

 

原作では武内小夜子の弟である博司が

 

映画では息子となっていたのが違う点。

 

 

 

ある意味身の回りの世話を誰かにして欲しかったり

 

一人身を色んな趣味で謳歌していても

 

やっぱりパートナーが欲しいと男性の多くは思うものらしく

 

夫に先立たれた妻は元気になるが

 

妻に先立たれた夫は

 

後添えを貰うか後を追う様に亡くなるかが多いらしい。

 

 

後妻業を裏で斡旋していた結婚相談所も

 

金持っている高齢爺で尚且つ持病持ちがターゲットらしく

 

お付き合いをしましょうとなった時点ですぐさま住民票を移し

 

家具をせっせと運び込んで隣近所や交友関係に

 

「○○の妻です」と自己紹介して周り

 

未入籍であっても『内縁の妻』をアピールする。

 

 

もっとも手っ取り早いのは入籍だが

 

武内小夜子は前夫である武内の遺族年金を受給し続け

 

武内の家族が住んでいる家の土地を手放したくないが為に

 

武内姓を捨てる訳には行かない。

 

それも有り、未入籍で『内縁の妻』として

 

公正証書作成をもっての遺産相続を行う作戦だ。

 

 

これは怪しいと言う事で

 

遺族である次女が友人の弁護士に頼み

 

通常の遺産分与の話だけでは無く

 

武内小夜子のこれまでを調べる事になる。

 

 

弁護士が依頼した興信所の探偵(元暴担の刑事)が

 

武内小夜子を調べて行くにつれ

 

出るわ出るわの入籍・離婚と死別の数々。

 

 

そもそも金目当てで後妻業をやっている程なので

 

小夜子と同じく所長から紹介を受けて後妻業に手を染める女も

 

情報料として目の前に金を見せられるとペラペラと小夜子の事を喋ってしまう。

 

 

小夜子の過去の夫たちが次々と不可解な死を遂げている事を調べ

 

裏付けを取って証拠固めをする内に

 

探偵はこれは金になると踏み

 

悪事の証拠となる調査結果を弁護士に報告するのではなく

 

小夜子と結婚相談所所長に対して強請る事を考える。

 

 

一方小夜子は次のターゲットを所長に紹介され

 

騙すつもりが深い関係になった途端にターゲットにのぼせてしまう。

 

ターゲットはいわゆる『竿師』で

 

プロフィールに書いてあった資産は全くの嘘であり

 

小夜子の金目当てだと分かる。

 

 

ホテルでデートの最中に

 

ターゲットから金の無心をされる小夜子。

 

断った事により暴力を振るわれ

 

トイレに逃げ込んでいる内にターゲットに有り金とカードを持ち去られ

 

急いでカードを止めるも既にいくらか引き出された後だった。

 

 

所長は元やくざの組長の息子で

 

薬物での逮捕歴があり

 

今も薬物を使用しての性行為をホステスと楽しみ

 

飽きては次の女へとの生活。

 

 

小夜子から連絡を貰った所長がターゲットに金とカードの返却を求めるが

 

当然断わるターゲット。

 

威勢良く啖呵を切るが所長がボコボコにしカードを取り返す。

 

後になってターゲットの息子が相談所に乗り込んで来るが

 

所長に返り討ちに合い退散。

 

 

探偵から(強請に使えるネタ以外の)報告を受け

 

弁護士と次女が小夜子に対して

 

遺産の半分と慰謝料を請求し

 

拒否するなら記者会見等を開き公表すると言う。

 

マスコミに公表されれば法律関係無く全てを暴かれてしまうと

 

要求額を支払う事にしろと所長に怒鳴られる小夜子。

 

 

同時に探偵からも

 

全ての悪事が書かれてある物を見せつけられ

 

金と引き換えにと取引を持ち掛けられる所長。

 

 

小夜子の運もここまでかと思い出す所長。

 

 

そこに出所して来た小夜子の弟博司が

 

小夜子と所長に丸め込まれて探偵殺害を企てるが失敗し

 

はした金を掴まされて地方に逃げろと言われるが

 

逃亡生活をするのに全く足りないと小夜子の所に舞い戻り無心。

 

 

小夜子は博司が戻って来たからすぐに来てくれと所長を呼ぶが

 

所長が小夜子のマンションに着くとそこには小夜子の死体が。

 

 

金の無心を断られた博司が小夜子を絞殺し興奮状態。

 

 

とにかく死体を処分しようと室内に有ったスーツケースに小夜子を詰め

 

車のトランクに押し込もうとしている所を警官に見つかる。

 

 

博司はその場から逃げ

 

殺人で逮捕される所長。

 

 

翌日弁護士から連絡を貰い

 

新聞で小夜子の死を知り驚く次女。

 

 

 

 

ってココまでが原作なんですがね。

 

ところどころ細かいアクションは端折ってますが

 

大筋こんな感じの話しなんで

 

原作は笑えるポイントが無い。

 

 

それこそ所長と小夜子のサイコパスっぷりが凄まじく

 

ターゲットを次々といとも簡単に殺す話をどんどん進める。

 

 

また小夜子もあの手この手で次々とターゲットを殺害しては

 

全く『人』として見ていない異常さ。

 

 

『元看護師』だと名乗る小夜子は

 

結局ターゲットをモノにする事のみに執着し

 

全く家事をせず

 

いわゆる掃除洗濯炊事と夫の世話をせずに金だけ搾り取る。

 

それも住民票は一緒にしているものの同居はせず

 

週に何度か通ってくるだけ。

 

 

要するに

 

老後の世話をして貰いたい一緒に過ごしたいと言う意味でのパートナーなのに

 

同居も無く世話をして貰う事も無く

 

けれども金だけはむしり取られ

 

掃除や洗濯に炊事などは自分一人で片付ける高齢者のターゲットたち。

 

こんな女に何故金をむしり取られても目が覚めないのか。

 

そこが不思議っちゃあ不思議だけど

 

そんな毒婦でも居ないより居る方がいいって事なのかなと。

 

 

映画を見ていないから想像ですが

 

恐らく関西弁の応酬や受け答えが笑いをそそる様に表現されているのかなと。

 

 

とにもかくにも

 

サイコサスペンスって本でした。

 

 

映画は

 

DVDが出たら絶対にレンタルしようと思ったね。

 

 

 

ではでは(^▽^)ノ

 

 

いつもありがとうございます。

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