ただの映画好き日記

観た映画と読んだ本の自分用メモ。

ファントム 開戦前夜

2014-10-23 | 映画 ハ行




かつて≪冷戦≫と呼ばれた闘争があった。世界が二つの陣営に分かれ、人々が核戦争の恐怖に怯えていた時代。核ミサイルを搭載したソビエト連邦の潜水艦が、ハワイ沖で消息を絶つ。これを探知したアメリカ軍とソ連軍は、潜水艦の発見と回収を巡り、火花散る情報戦を展開した。『プロジェクト・ジェニファー』と呼ばれる米ソ最大の諜報戦。この≪実話≫に秘められた謎が、豪華キャスト競演の軍事スペクタクル『ファントム/開戦前夜』となって21世紀に甦る。果たして消えた核ミサイル搭載艦は、南太平洋で何をしていたのか?その艦内で、一体何が起こったのか?そして彼らは、どこへ消えたのか?歴史に隠された真実が、いま深海から浮上する。

ファントム 開戦前夜 2012年/アメリカ/トッド・ロビンソン





オープニングから緊迫感でいっぱいでした。
いきなり危機が迫っているワケでもなく、音楽で煽られているワケでもないのに、どうして、こんなに?と不思議に思うくらい、緊張してしまいました。
ソ連原潜ものということで、序盤から『クリムゾン・タイド』を思い出し、私が感じた緊迫感は、『クリムゾン・タイド』と似た感じなのかな~?と若干構えたせいかもしれません…。

ですが、やはり、あの緊迫感は艦長を演じたエド・ハリスの演技の凄さだと思います。
何とも言えない存在感であり、観ているこちらにも伝わってくる威圧感が物凄かったです。
副官のウィリアム・フィクナーもよくて、自分の存在感も凄いのに、艦長に委ねている演技に感心しました。

お話的には、史実に基づく…ということだそうですが、テロリストが、ロシア原潜を中国原潜に見せかけてアメリカに核ミサイルを発射するという、成功すれば核戦争が勃発する恐ろしい作戦を立てた…、とは到底信じられませんが、映画の中では、核戦争勃発の緊迫と、ソ連の原潜同士の攻防の緊張感と、弾道ミサイルの核弾頭を無力化させられるかどうかの緊張とで、は~、本当にずっと緊張しっぱなしでした。

司令官がどうして艦長を選んだのかが不明で、他に、技術者2名以外にどれだけのテロリストが原潜に侵入したのかが判らずでしたが、司令官が艦長に、乗員の半数は入れ替え云々と言っていたと思うので、その半数が仲間であり、そもそも、司令官がテロリストだったのだと思います。
司令官は原潜の出航を見届けた直後に自殺しますが、もしかしたら、無理矢理計画に加担することになった?ということなのか、テロリストでありながら事の重大さを自覚し自殺したのか?それはおかしいと思うので、そこがちょっと判らずでした。
他に、艦長の幻覚とラストの亡霊たち…、若干微妙に感じました。

専門用語が多くて全てを飲み込めませんでしたが、それでも、充分楽しめました。
テンポがあっていいのはいいのですが、もう少し、詳しく丁寧に描かれていたらよかったかもしれません。
ですが、やはり、エド・ハリス!素晴らしかったです。
久々にモルダーの姿を見られたのが嬉しかったです(笑)。

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