ジョージ・ネルソン展-建築家、ライター、デザイナー、教育者 | アートテラー・とに~の【ここにしかない美術室】

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現在、目黒区美術館では、
“ジョージ・ネルソン展-建築家、ライター、デザイナー、教育者” が開催中。
世界的な家具メーカー・ハーマンミラー社のデザインディレクターを務めた・・・

ネルソン  ジョージ・ネルソン 1965 頃
George Nelson, ca.1965 Photo: Vitra Design Museum Archiv



ジョージ・ネルソン (1908~1986) を日本で初めて本格的に紹介する展覧会です。

正直なところ、ジョージ・ネルソンの名は知らなかったのですが。
会場で展示されている彼のデザインしたプロダクトの中には、どこかで目にした記憶があるものが多数。
「あれもジョージ・ネルソン?これもジョージ・ネルソン!」 といった感じでした。

ココナッツ  《ココナッツ・チェアとオットマン》 1956
Coconut Chairs and ottoman, 1956 Photo: Vitra Design Museum Archiv

ジョージ・ネルソンの  《マシュマロ・ソファ》 1956 Marshmallow Sofa, 1956 Photo:Vitra


展示内容は、ヴィトラ・デザイン・ミュージアムの所蔵コレクションを中心に、
ジョージ・ネルソンデザインの家具やプロダクト、模型や映像など約300点 (!) で構成されています。
かなりボリュームがあるように思えますが、
スッキリと見せる収納のデザインに定評のあるジョージ・ネルソンの展覧会だけに、
実にスッキリと約300点もの展示品を見せていました。
あまりにスッキリしていて、100点くらいしか展示品がなかったように感じてしまったほどです (←?)

また、あまりに展示の仕方がスタイリッシュだっただけに、
美術展を観賞している感覚にならず、終始オシャレなインテリアショップを眺めているような感覚でした。
そういう意味では、デザイン好き、インテリア好きの方には、かなりオススメの展覧会。
美術好きの方には、少しあっさりした印象に感じる展覧会という気がします。



個人的に強く印象に残っているのは、《ボール・クロック》 を筆頭に、
ジョージ・ネルソンがデザインした壁掛け時計が壁一面にビッシリと展示されていたことです。
あの光景は、圧巻。

ジョージ・ネルソンの  《ボール・クロック》 1948 Ball Clock,1948 Photo:Vitra Design Museum


《ボール・クロック》 も、かなり目を惹くデザインですが。
この 《ボール・クロック》 クラス (?) の壁掛け時計が、大量に展示されていました。
ジョージ・ネルソンのアイディアの泉は、どれだけの水量があるのか。
ただただ驚愕してしまいました。




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