スズキユウリ "Playing with Sound" | アートテラー・とに~の【ここにしかない美術室】

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現在、ポーラ ミュージアム アネックスでは、
“スズキユウリ "Playing with Sound"” という展覧会が開催中です。

スズキユウリ


スズキユウリさんは、音と人の関係性のデザインを探求しているサウンドアーティスト/デザイナーです。
そんなスズキユウリさんをフィーチャーした日本初の大型個展。
彼が、これまでに世界各地で発表した作品たちが、凱旋帰国のような形で展示されています。

例えば、こちらは、 《Looks Like Music》 というインスタレーション作品。

Looks Like Music


・・・・・音が出るような作品には、到底思えません。
近づいて観てみても、やはり音が出るようには思えません。
これは、どう見ても、子どものお絵かきです。

子ども


確かに、この紙に描かれているのは、本当に子どものお絵かきでした。
そんな子どもたちによって描かれたお絵かきを、
黒い線の上を走る白い箱の車が横切ると、その色を読み取り音楽を奏でるのです。




これは楽しい!
目にも耳にも楽しいアート作品です。


また、こちらは、 《Garden of Russolo》 という作品。

Garden of Russolo


騒音を異なる音に変換するというコンセプトで作られた作品です。
この作品を使えば、自分の声も異なる音に変換することも可能。




こちらも、楽しい気持ちになること請け合いのアート作品ですが。
一人だと、だんだんとむなしい気持ちになっていきます (笑)
誰かと一緒に楽しむのがベストです。


ちなみに、僕のお気に入りは、 《The Sound of the earth》
2013年アルスエレクトロニカ サウンドアート部門で優秀賞を受賞した作品なのだそうです。

The Sound of the earth


こちらは、見たままズバリ、地球儀型のレコードプレイヤー。
プレイヤーには世界中の音や音楽が断片として録音されているそうで、
北半球から南半球まで再生すると、合計30分の音の世界旅行をしている気分を味わえるのだとか。
実際、聴いてみた率直な感想としては、音の世界旅行をしている気分にはなれませんでしたが (笑)
(音飛びしているような印象でした)
コンセプトは、とても素敵です。


最後に、日本初公開となるスズキユウリさんの新作 《OTOTO》 をご紹介。




こちらは、電気を通すものならば、どんなものでも楽器に出来るというシンセサイザーです。

OTOTO  植物


《OTOTO》 さえあれば、amazonの段ボールだって、観葉植物だって、楽器に大変身!




とりあえず音が出るというのではなく、ちゃんと楽器になっているから驚きです。
もはやドラえもんのひみつ道具に匹敵するレベル。


今後もスズキユウリさんからは目が離せません!
星




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