会田誠展「GROUND NO PLAN」 | アートテラー・とに~の【ここにしかない美術室】

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都市のあり方に強い興味を持つ国内外のアーティストが、
建築系の都市計画とは異なる視点から理想の都市のあり方を提案・提言する。
公益財団法人大林財団による新しい助成プログラム、
その名も、「都市のヴィジョン―Obayashi Foundation Research Program」 がスタートしました。
記念すべき第1回目の助成対象者に選ばれたのは、会田誠さん。
現代の日本社会を鮮烈に批評し続けている会田さんが、今回は一体どんな提案・提言をしたのか。

早速、“会田誠展「GROUND NO PLAN」” に足を運んできました。
ちなみに、会場は、青山クリスタルビルの地下にある特設会場。




そのオシャレな外観 (?) とは裏腹に、
地下の特設会場には、まぁ、カオスな空間が広がっていました (笑)




まず出迎えてくれたのは、絶えずみょんみょん動き続けている謎のオブジェ。




その名も、《Shaking Obelisk》 です。
どことなく不謹慎な感じもありますが、
ついつい動きに見入ってしまう、笑みがこぼれてしまう不思議な作品でした。

そんなみょうちくりんなオブジェがあちらこちらに。
さらに、みょうちくりんな絵画もあちらこちらに。




なおかつ、会田さんの手書きの文字もあちらこちらに。




“あれ、この雰囲気、どこかで見たような・・・”

完全なるデジャヴです。
しばらくして、その原因が判明。

「あっ、ヴィレヴァン (ヴィレッジヴァンガード) か!」

自分の中では、スッキリしました (笑)


《TOKYO 2020》 のロゴマークや、




東京オリンピック2020のメインスタジアムのためのイラスト、


(注:なんとなく、そのまま載せるのが憚られるので、自主規制していますw)


ジュリーの 『カサブランカ ダンディ』 の替え歌 『アーティスティック・ダンディ』 など、




攻めた新作も数多く出展されていましたが、
面白いことは面白いものの、旧作と比べてしまうと、ネタの小粒感はどうしても否めず。
作り込んだネタで勝負を挑んだ展覧会というよりは、
思い浮かんだネタを手あたり次第をぶっこんだ展覧会という印象でした。
どっちのほうが正解というわけではないですが、
個人的には、2001年に発表された 《新宿御苑大改造計画》 くらい作り込んだ新ネタも見たかったです。




暴れん坊と言われる大御所芸人のように、
芸歴 (アーティスト歴) を重ねたことで、暴れ方が省エネ化していたきらいはありましたが。
それでも、今なおブレることなく (成長することなく?)、
ちゃんと暴れているアーティスト・会田誠の生きざまに、素直に感銘を受けました。
ここまでアーティストが暴れ倒す展覧会はそうそうないので、一見の価値アリ!
しかも、入場料は無料です (500~1000円くらい入場料を取っても良かったのでは?)。
2週間しか開催されないので、鑑賞はお早めに!
星星


ちなみに、思わずブッと吹き出してしまったのは、こちらの作品。




群馬の皆さん、マジで怒ったほうがいいですよ。




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