国会潜入スパイ「差別だ」

皇紀2677年(平成29年)9月15日

ロヒンギャ難民37万人に バングラデシュ首相が施設訪問

国際移住機関(IOM)報道官は12日、ミャンマーから8月下旬以降、隣国バングラデシュに逃れたイスラム教徒少数民族ロヒンギャの難民が37万人に達したと明らかにした…

(産経フォト)

 まずは、ミャンマー(緬国)ラカイン州(旧アラカン州)に住むロヒンギャが暴力を受けているとされる問題について、単に「かわいそう。早く何とかしてあげて」なんぞという程度の話ではないことを、私たちもおさえておきましょう。

 彼らの、実は存在定義が不明なことや、旧アラカン王国(ラカイン族)からの流れを受ける地に英領植民地となって以来移住してきたという歴史は、このように端的に申して詳細を端折りますが、今日までに至る問題は、英国の植民地政策が招いたラカイン族とロヒンギャとの怨讐から生じています。

 一方、この問題をいわゆる「宗教間対立」と片づけるのも誤りであり、そもそもアラカン王国時代には、多数の仏教徒と少数の回教徒が平和に共存していました。ところが、第一次英緬戦争に敗れて当該地が英領植民地に堕ち、回教徒の大量流入と定住を許して様相が悪魔的なまでに一変したのです。

 ここではっきり申しましょう。中東の現在といい、人の集団と集団の対立の火種をあちこちにまき散らしたのは、かつて多くの植民地を抱えた英国にほかなりません。

 十二日記事に言及した独国の所業といい、一体どの面を下げてわが国に「歴史問題」と呼称する嫌がらせができるのか、欧州各国が犯した負の遺産は、今なお人類を不幸にしているのです。

 英国仕込みの工作員であるアウン・サン・スー・チー国家顧問に、これまた米国が仕立てた活動家のマララ・ユスフザイさんが苦言を呈するという英米の茶番劇(もしくはノーベル平和賞受賞者同士の煽情劇)は、とても正視に耐えません。

 かつて英国ら欧米各国が野蛮にも断行した「民族分断統治(ほかにルワンダなどで例がある)」は、あくまで欧米人の勝手な思い込み(人種思想)と搾取のための植民地における利便性の追求が生んだものであり、英国工作員のスー・チー国家顧問に解決の策はないでしょう。

 私たちは、欧米にもてあそばれた亜州の仲間たちを前に、勇気をもってその欧米の所業を断罪すること(このままでは「仏教徒」がクローズアップされたラカイン族は悪者にされる)から解決の糸口を捜し出さなければならないのです。

ニュージーランド議員に中国のスパイ疑惑

【9月13日 AFP】ニュージーランドで13日、中国出身の国会議員が中国で軍事および諜報(ちょうほう)活動の訓練を受けていたことが発覚し、中国政府のスパイであるとの疑惑が浮上した。

(AFP通信)

 そこで表題の件。英国が中共共産党の工作員を指差す滑稽とも申せますが、ニュー・ズィーランド(新国)にとっては笑い事では済みません。また、英国が今なおそれなりの諜報機関を有しているからこそ、中共の工作員を見逃さないのです。

 わが国にも同種が大勢いますが、特に現行憲法(占領憲法)下に私たちが置かれて以降、まともな情報工作機関を設けられないため、見逃し放題のやられ放題に堕ちました。

 果たして新国のジャン・ヤン議員は、私たち日本人の大好きな「かわいそう」には効果てきめんの「人種差別だ」「組織的中傷だ」との臭い言い訳が新国で通用するかどうか、とことんやってみればよいでしょう。

 私たちは、現状を大いに反省し改善要求すべきです。

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『国会潜入スパイ「差別だ」』に1件のコメント

  1. 心配性:

    旧大英帝国は、アジア各地で「民族分断統治」を行いました。
    それは例えば、マレー系住民と華僑を対立させる、仏教徒とイスラム教徒を戦わせる、といったものです。

    パレスチナ問題も、ロヒンギャ問題も、その「遠因」は、旧大英帝国の狡猾な外交政策や、「分断統治」に求められるでしょう。

    一方で、目下現在進行形でウイグル人やチベット人を弾圧している中共が、ロヒンギャ弾圧の肩を持つというのも何やらキナ臭く思います。

    中国、ロヒンギャ問題でミャンマー支持 国外避難37万人に
    http://www.afpbb.com/articles/-/3142660

    「最後は金目」という身も蓋も無い、しかし紛れもない「真実」が存在します。

    もしも世界が、本当に「人道主義」ならば、今頃は、ウイグルもチベットも独立し、台湾と日本は正式に国交を樹立している事でしょう。
    現状そうなってはいない、という事が、全てを物語っていると思います。