いつも色んな文章や画像を引用してブログ記事を書いています。
作品への批評のため紹介のための引用で、悪用しているつもりはありませんが、権利者の方に直接お伺いをたてたわけではないので、この行為にどこまで正当性があるのか、確信は持てていません。
(削除依頼があればすぐに消すつもりです)
大前提として、創作者の著作権という権利は守られるべきだと思っています。
そのうえで、そこから派生するパロディ風刺二次創作物…そういった亜流サブカルチャーの存在も、切り捨てるには惜しいと思っています。
それらはただの二番煎じだったり、元の作品を汚すような(性的な)ものだったり、褒められたもんじゃない低レベルなファンアートだったりするかもしれません。
しかし、模倣から次の本物が生まれることもあります。
ブラックジャックから「ブラックジャックによろしく 」が生まれ、おそ松くんから「おそ松さん 」が生まれました。
赤塚 不二夫
竹書房
2004-11
櫻井孝宏
エイベックス・ピクチャーズ
2016-01-29
本場ナポリに存在しないナポリタンは、本物のパスタではないかもしれません。
B級グルメです。でも、美味しい。
作者ごとに、自分の作品に対するスタンスは違うと思います。
縦書きの文章を横書きにされることも許せないひとだっているでしょう。ドラマ化など違う形態に変えられるのを許さない作者もいます。キャラクターをアレンジしたイラストを描かれるのを不快に思うひともいるでしょう。ギャグパロディは許せてもBLだけは許せない、という人もいます。
出来上がった作品は作者の手を離れたものだから、煮て食おうが焼いて食おうがご自由に、という人もいます。
色んな考えがあります。
そしてそういった考えを示してくれる人もいれば、思うだけで何も言わない人もいます。言いたいことがあっても我慢していたり諦めている人もいるでしょう。
わたし自身は、この点に関しても揺らいでいます。
聖闘士星矢THE LOST CANVAS冥王神話外伝 16 (少年チャンピオン・コミックス) [コミック]
手代木史織 車田正美
秋田書店
2016-06-08
聖闘士星矢 は原作こそ至高だ思っていますが、ロストキャンバスも面白く読んでます。読みつつもやっぱり堂々とした同人誌だな、と思います。
好きなあまり自分でも下手くそな絵を描いたりもします。
しかし、好きな漫画が映画やドラマになると「こんなのは〇〇じゃなーい!!」と叫んだりもします。首尾一貫していません。
インターネットの海には、パロディや二次創作物がわんさと溢れています。
ナルトコラ、ジョジョコラ、カイジコラ…
2ちゃんねるやTwitterから拡散した面白い文章のコピペも、面白画像も、誰の作なのか、まったくわからないままいろいろなところで目にします。
元ネタがあったとして、コラ職人に著作権は発生するのでしょうか?
改変されて拡散されるネットで有名なコピペ、最初に書いた人はどう思っているんでしょう?改変した次の人は?その次に改変した人は??
ロストキャンバスの作者手代木史織は車田正美公認です。
当然ロストキャンバスには著作権があります。
非公認の同人誌作家が描いた作品はどうなるんでしょう? 同人作家の作品には著作権は無いんでしょうか?そもそも同人活動自体が著作権侵害なら、コミケで売っているたくさんの非公認作品に著作権は発生しないんでしょうか?
あるサイトで、「自分の文章を勝手に引用された。これは著作権侵害である」という主張を見ました。
もちろん有名作家でなくても、文章や絵には著作権があります。
わたしが書いているこの駄文だって、一応ridiaオリジナル文章であるわけで、これをどこかの誰かが「これは△△の文章でーす」ってやられたらいい気分はしません。
しかし、そのサイトにもネットで流布している画像やコピペが貼られていたのです。
自分はどこかの誰かの文章や画像を使ってるのに、そういうこと言っちゃうんだ…
何が正しいのか。
繰り返しになりますが、わたしにはわかりません。
模倣から次の本物が生まれることもあります。
インスパイア、インスピレーション、パクり、この線引きは難しいです。
自分から生み出された何か、文章だったり絵だったり音楽だったり…そういうのものは大切です。だれが創作したものも、尊重されるべきです。
それは確かなことなんですけど、そこからが…