明智抄目当てで手に取った小説集。
蜜の眠り (光文社文庫) [文庫]
「女」という幻想を拭い去った、生々しさ。
よくよく眺めてみれば、すべて女性作家だった。
それどころか好きな作家さん揃いだった。
まったくの初見は水樹和佳子と柴田よしきの2名だけ。
あとはもう、お馴染みさん。
女の業を描かせたら、って作者ばっかり。
明智抄をはじめ、榎本ナリコなど漫画家だけど小説を寄稿しているっていうのも面白い。
女ならではの生臭さ、優しさ、哀しさがつまっている。
短編ながらにそれぞれ個性的で濃密な作品群に圧倒。
素晴らしいアンソロジーだった。
著者
明智抄
島村洋子
水樹和佳子
榎本ナリコ
中村うさぎ
横森理香
恩田陸
姫野カオルコ
柴田よしき
松本侑子