映画 永遠に美しく ネタバレ感想 | [ridiaの書評]こんな本を読んだ。[読書感想文]

[ridiaの書評]こんな本を読んだ。[読書感想文]

小説や漫画のあらすじとネタバレ感想が中心。恋愛(純愛・ラブコメ・学園モノ・セックス)、SF、コメディー、ファンタジー、冒険、裏社会、芸能、政治、スポーツ、料理、ホラー、格闘技、歴史、ファッション・・・名作・傑作・話題作満載!人気ブログを目指します。

美女にとって老いは怖ろしい呪いのようなものかもしれない。



もともと失って惜しいような美しさを持ち合わせていない平凡な女でも、それでも、やはり「若さ」には輝きがあり、どれほど低レベルの美しさであろうと、そこには「美」がある。

10代や20代の肌のハリ、髪のボリューム、匂い、物腰。


だからこそ、すべての女はこの映画に大笑いしながら、ちょっぴりほろ苦い。





……なんちて。
マジメに語っちゃうような映画じゃないの、ホントは。


ただただ、おっもしろい!!


特殊効果は、古い映画だから、いまのハイクオリティなCGを見慣れた目からしたらチープなんだけど、でも、当時はかなり衝撃的にリアルだった。
そして今となってはこのチープさが良い!


歳をとらず死なない体だけど、雑に扱うからどんどんボロっちくなっていく。
骨はぼきぼきだわ穴は空けるわ。

そして「クラブ」から破門されちゃったからメンテナンスも出来ない。

それでも生き続け、永遠に美しく……あろうとする。
あろうとするわりには、壊れた部分をガムテープで補強したりペンキみたいな塗料でメイクしたり、永遠の命を持つふたりの知識や技術の無さが、悲惨なことに。

どうしようも無くなってもギャーギャーお互いに罵り合うばっかりで、努力しようとか歩み寄ろうとかっていう発想がない。


(取り繕えてないけど)あくまでも外見だけ、(失いつつあるけど)美貌だけ、の女たち。

はじめは美貌にフラフラして利用されまくったけど最終的には落ち着いた家庭で地味で小市民的幸福な人生をまっとうした男。
そんな人生をクサす女たち……でエンディング。


凡人は見た目も中味もそこそこで手を打つのが幸福に生きられる、のだ。


……とはいえ、そんな小市民的幸福なんかクソ食らえ!
ツマンネー生き方するくらいなら化け物っぽくなっても己の信じた一本道を突き進んでやる!
っていう女たちにも憧れちゃう。

バラバラになろうがそんな普通の生き方になんかゼッテェ迎合しないわっ
アタシはそんじょそこらの人間とは違うのよっっ



……うん、カッコいいよ。


絶対に真似できないけど。
アホだと思うけど。

 

永久に美しく… (吹替版)

永久に美しく… (吹替版) [Amazonビデオ]

 

映画チラシ 「永遠に美しく…」監督 ロバート・ゼメキス 出演 メリル・ストリープ、ゴールディ・ホーン

映画チラシ 「永遠に美しく…」監督 ロバート・ゼメキス 出演 メリル・ストリープ、ゴールディ・ホーン [おもちゃ&ホビー]




キャスト
マデリーン:メリル・ストリープ
ヘレン:ゴールディ・ホーン
アーネスト:ブルース・ウィリス
謎の美女リスル:イザベラ・ロッセリーニ


ストーリー(ウィキペディア 永遠に美しくから引用)

人気女優だったが最近落ち目のマデリーン。そんな彼女を旧友であるヘレンが訪れ、有名な美容外科医のアーネストと婚約したと自慢する。ところが マデリーンに誘惑されたアーネストはヘレンを捨て、マデリーンと結婚してしまう。失意のヘレンは激太りし、7年後には病院送りになる。

それからさらに7年後。50代となり容姿の衰えに悩むマデリーンは、ヘレンと再会する。驚くべきことにヘレンは若い頃のように美しく若返っていた。対抗心を燃やしたマデリーンはエステ会社の社長の紹介で謎の美女リスルに出会い、大金と引き換えに 「永遠に美しくなれる」という秘薬を手に入れる。一息に飲んだ途端、彼女は若い頃の美貌を取り戻す。大喜びのマデリーンに対し、リスルは「決して体を傷つけるな」という謎めいた忠告を残す。

一方、マデリーンを始末しようと目論んだヘレンは、葬儀屋に落ちぶれ、マデリーンとの情薄い結婚生活に疲弊しきっていたアーネストを唆す。ヘレンの指示通りマデリーンを殺そうとするもなかなか踏み出せないアーネストだったが、マデリーンに手酷く罵倒された怒りで彼女を衝動的に階段から突き落としてしまう。だが、彼女は首が360度折れ曲がった状態でなお、生きていた。首尾を確かめるべく戻ってきたヘレンは、彼女のそんな様を見て驚愕する。やがてヘレンのたくらみに気づいたマデリーンは、怒りと共に猟銃でヘレンを撃ち殺してしまう。だが、なぜかヘレンもお腹に風穴を開けられながらも平然とした様子で生きていた。

実は、二人が飲んだ秘薬は、決して衰えぬ永遠の美を実現する代りに「どんなに傷ついても永遠に死ねない体になる」という恐るべき代償を秘めた、不老不死の薬だったのである。

お互いに秘薬を飲んだことを知った二人は、アーネストの眼前で凶器を振りかざしての殺し合いに興じるものの、お互いが不死の肉体ゆえに決着がつかない。お互いの肉体を散々に傷つけあった末、馬鹿馬鹿しくなった二人は争いをやめる。そしてマデリーンが過去にヘレンから受けた侮辱への報復に彼女の恋人を奪っていたという事実を知ったヘレンは自分の過去の過ちを詫び、マデリーンも今までにしてきた仕打ちを詫びる。こうして、長年の確執を越えて和解し意気投合した二人は、自分たちの肉体を手入れさせるための道具としてアーネストを利用するため、彼に秘薬を飲ませて不老不死にしようと目論む。強引にリスルの主催する秘密クラブの会場へと連れて行かれたアーネストは、リスルに勧められるまま秘薬を口にしようとするが、その直前、不死がもたらす負の側面に気づく。そしてヘレンたちの下に永遠に縛り付けられることを恐れ、秘薬を飲むことを断固拒絶して逃げ出してしまった。騒ぎを起こした責任を問われ、二人は秘密クラブを追放されてしまう。こうして、ヘレンとマデリーンはお互い離れることもできず、永遠に二人でお互いの体を修復しあいながら生きていく羽目になるのだった。

それから37年後、ヘレンとマデリーンの魔の手を逃れ、愛する子や孫に囲まれて平凡ながらも幸せな日々を送っていたアーネストは、老衰により人生の幕を閉じた。多少なりともアーネストのことを思っていたのか、その葬儀の席にこっそりと出席していたヘレンとマデリーンはうっすらと涙ぐむ。その顔は相変わらずの若さを保っていたが、まともに手入れしてくれる人がいないため劣化著しく、見る影もない有様だった。剥がれ落ちた皮膚を隠すために塗りたくった肌色のラッカーで顔はボロボロになり、肉体もまるでマネキン人形のようにギクシャクしてぎこちなかった。葬儀の途中で席を立った二人は教会の階段を降りながら口論を始める。ヘレンは足元に転げ落ちたペンキのスプレーを踏んづけて体勢を崩し、かろうじて踏ん張っていた自分を助けもせず笑いながら見つめていたマデリーンに腹を立てて彼女を道連れにする。二人そろって盛大に転げ落ちた末、石畳に叩きつけられた二人の体は無残にもバラバラに砕け散ってしまった。

しかし、それでもなお二人は、生きていた。