経ヶ岬分屯基地に自衛隊と一緒に米軍レーダー基地があります。
近畿で初めて米軍基地になったところです。
ここは、京都府の丹後半島の先端にあって、経ヶ岬(きょうがみさき)にある赤い灯台の近くにあります。丹後半島は京都府なのですよ。
すっごい海がきれいなところですよ。
透明度があって道路から海を覗いたら、岸辺近くにたくさんのウニが見えて、思わず取りに行こうとしたら地元の猟師さんに怒られたことがありました。
このあたりは、禁猟区で無闇に海のものを獲ってはいけない場所なのです。
しかしこの灯台に行くのは一苦労。
リアス式の丹後半島をクネクネと走り続けてやっとたどり着ける場所(だったはずです、いまは近道ができているかもしれませんけどね)で、関東で言えば、そうですね、伊豆半島と言えば解るでしょうか。
分屯基地と言っても以外や埼玉にある自衛隊の入間基地の分屯地で、昭和23年の昔にに米軍レーダー基地になった場所です。
ここから強力なレーダー探知機を設置して日本海沿岸のミサイル防衛システムを強化すると言うことみたいです。
レーダーの名前はTPY-2レーダー「Xバンドレーダー」。
青森県つがる市の空自車力(しゃりき)基地に続いて2箇所目の配備となるようです。
性能は良くて1000キロ先の野球ボールの動きを捉えることが出来るのだとか。
弾道ミサイルの探知・追尾を行う上で最適の場所みたいです。
①日本及び米国に飛来する弾道ミサ
イルの探知・追尾能力の向上を図る
ことが可能な位置にあること
②レーダーを日本海側に向けて使用
することになるため、遮断するもの
がなく見通しがよいこと
③上空に航空路等がないこと
④周囲に電波塔や放送塔などがなく、
電波環境がよいこと
が場所の選出条件だったみたいですね。
このレーダーで精密に捕捉出来るエリアは下のような感じですね。
つまり、半島全域とロシアのウラジオストクをカバーするエリアになります。
配備される人員は、住民のことなどを考えて150人程度と専門家中心の人員配備となる様子です。
このレーダーのおかげで標的にされないかということがあります。
しかし、レーダーは全国に十数か所も張り巡らされていて、さらに有事など緊急時にはイージス艦が日本海(韓国から見れば東海-トンヘ-)に展開するので標的にはなりにくいとのこと。
まぁそうかもしれません。このレーダーよりも大変なものが近くにありますしね。
福井県の原発銀座。
第二次世界大戦では、硫黄島からグラマンが舞鶴港にいる軍艦や武器庫めがけて沢山飛んできたそうです。
戦争になると経ヶ岬にレーダーがあろうがなかろうが舞鶴と福井にはどっち道、敵からの攻撃目標になるでしょうしね。
それでもレーダー移設に十分な説明がなかったと、地元民が10数人反対していたそうです。
私は、あるほうが良いと思っています。
○ 経ヶ岬分屯基地