意外なことに、夫がバレエにハマりつつある。
といっても、自ら踊りたくなった、というのではなくて、あくまでも「観る」側としてハマりつつある、という意味である。
2月下旬に光州市立バレエ団のガラ公演を家族で観に行ったのだが、生まれて初めてバレエ公演を観た夫は、それがきっかけでハマったらしい。
↓
その時のガラ公演はグラン・パ・ド・ドゥ(男女のペアの踊り)特集で、自分からすると、正直なところ、どこにハマる要素があったのか疑問で・・・。
なので、率直にどこが良かったのかを聞いてみたところ、
「お魚みたいで面白かった」
という返答が。
あ、小学生男児による初めてバレエを観た感想、とかじゃないですよ? 返答したのは、40過ぎのおっさんですから、おっさん。
一体どこがお魚みたいだったのか、と重ねて聞いてみたところ、アントルシャシスのことを意味していたことがわかった。
アントルシャシスというのは、バレエのパ(=動きの名前)の一つで、5番ポジションから垂直に上方向にジャンプして、空中で足を何度か入れ替えて、また5番で着地する、というパ。
男性のバレエダンサーがソロで踊っていた時に、連続してこのアントルシャシスをやる場面があったらしく、それを見て、
「お魚みたいで面白-い!」
と思ったのだそうな。
念のためにもう一度繰り返しておくと、小学生男児の言葉じゃなくて、40過ぎのおっさんの言葉ですぜ。
あと、空中で高くジャンプした後、片膝を立てた状態で着地する、という動きを複数の男性バレエダンサーが連続して見せた場面があった。
最前列で観ていたので、男性バレエダンサーの片方の膝が床につく度に、こちら側にもちょっとした衝撃が伝わってきた。
夫は、笑顔で床に片膝を叩きつけ続ける男性バレエダンサーを見て、
「バレエって芸術かと思っていたけど、実際は超体育会系なんだ!」
と痛感させられてしまったらしく、同じ男性としてなのかどうか、そのあたりに妙にシンパシーを覚えてしまったのだそうな。
まあ、その動機がどうであれ、自分としては、夫がバレエにハマってくれて困ることは何もない。公演が行われる北区の文化芸術会館は自宅からちょっと遠いので、喜んで運転手役を買って出てくれる人がいるのは単純にありがたいしね。
それで、先週末に光州市立バレエ団の2回目のガラ公演を観に出かけたのだが、公演が始まる前に、前回のガラ公演についての話をしていた時、
「あの、血が出ていたのは本当に痛そうだったなぁ」
という言葉が夫の口から出て、思わず耳を疑った。血が、血が出ていたですと・・・?
聞くと、何度目かのパ・ド・ドゥの時、片膝で着地した男性バレエダンサーのタイツに血がにじんでいたとか。
自分はそれを見ていなかったので夫の証言の信憑性は不明なのだが、彼いわく、絶対に絶対に絶対に血が出ていた、ということである。
血が出ていた、といっても、激しくドバーッと出血したわけではもちろんなく、膝の辺りのタイツに、丸い形で少し血がにじんでいたらしい。
見ていなかった自分としては、今でも心のどこかで半信半疑なのだが、本人がしつこく「本当だ!」と言い張るので、面倒くさいから信じてあげようと思う。
で、週末に観た2回目のガラ公演ですが。
今回はパ・ド・ドゥのみではなく、群舞もあり、全体的に華やかな印象だった。「ドンキホーテ」や「くるみ割り人形」といった有名作品もあり、前回よりも楽しめた。
が、開演の直前に「流血事件」の話を聞いてしまった自分としては、なんていうか、男性バレエダンサーの着地シーンのみが気になってしまいまして。
例の痛そうな、片膝で着地! に特に意識を集中させて見ていたところ、前回の公演の時に比べて、明らかに「ソフトランディング」になっていた。
前回の公演の後の反省会(のようなものはあるんだろうな、やっぱり)で、例の流血事件が取り上げられて、
「次回の公演ではくれぐれもそのようなことがないよう男性陣は注意を・・・」
なーんてお達しが上層部からあったんじゃないかとゲスパー♪
といっても、自ら踊りたくなった、というのではなくて、あくまでも「観る」側としてハマりつつある、という意味である。
2月下旬に光州市立バレエ団のガラ公演を家族で観に行ったのだが、生まれて初めてバレエ公演を観た夫は、それがきっかけでハマったらしい。
↓
その時のガラ公演はグラン・パ・ド・ドゥ(男女のペアの踊り)特集で、自分からすると、正直なところ、どこにハマる要素があったのか疑問で・・・。
なので、率直にどこが良かったのかを聞いてみたところ、
「お魚みたいで面白かった」
という返答が。
あ、小学生男児による初めてバレエを観た感想、とかじゃないですよ? 返答したのは、40過ぎのおっさんですから、おっさん。
一体どこがお魚みたいだったのか、と重ねて聞いてみたところ、アントルシャシスのことを意味していたことがわかった。
アントルシャシスというのは、バレエのパ(=動きの名前)の一つで、5番ポジションから垂直に上方向にジャンプして、空中で足を何度か入れ替えて、また5番で着地する、というパ。
男性のバレエダンサーがソロで踊っていた時に、連続してこのアントルシャシスをやる場面があったらしく、それを見て、
「お魚みたいで面白-い!」
と思ったのだそうな。
念のためにもう一度繰り返しておくと、小学生男児の言葉じゃなくて、40過ぎのおっさんの言葉ですぜ。
あと、空中で高くジャンプした後、片膝を立てた状態で着地する、という動きを複数の男性バレエダンサーが連続して見せた場面があった。
最前列で観ていたので、男性バレエダンサーの片方の膝が床につく度に、こちら側にもちょっとした衝撃が伝わってきた。
夫は、笑顔で床に片膝を叩きつけ続ける男性バレエダンサーを見て、
「バレエって芸術かと思っていたけど、実際は超体育会系なんだ!」
と痛感させられてしまったらしく、同じ男性としてなのかどうか、そのあたりに妙にシンパシーを覚えてしまったのだそうな。
まあ、その動機がどうであれ、自分としては、夫がバレエにハマってくれて困ることは何もない。公演が行われる北区の文化芸術会館は自宅からちょっと遠いので、喜んで運転手役を買って出てくれる人がいるのは単純にありがたいしね。
それで、先週末に光州市立バレエ団の2回目のガラ公演を観に出かけたのだが、公演が始まる前に、前回のガラ公演についての話をしていた時、
「あの、血が出ていたのは本当に痛そうだったなぁ」
という言葉が夫の口から出て、思わず耳を疑った。血が、血が出ていたですと・・・?
聞くと、何度目かのパ・ド・ドゥの時、片膝で着地した男性バレエダンサーのタイツに血がにじんでいたとか。
自分はそれを見ていなかったので夫の証言の信憑性は不明なのだが、彼いわく、絶対に絶対に絶対に血が出ていた、ということである。
血が出ていた、といっても、激しくドバーッと出血したわけではもちろんなく、膝の辺りのタイツに、丸い形で少し血がにじんでいたらしい。
見ていなかった自分としては、今でも心のどこかで半信半疑なのだが、本人がしつこく「本当だ!」と言い張るので、面倒くさいから信じてあげようと思う。
で、週末に観た2回目のガラ公演ですが。
今回はパ・ド・ドゥのみではなく、群舞もあり、全体的に華やかな印象だった。「ドンキホーテ」や「くるみ割り人形」といった有名作品もあり、前回よりも楽しめた。
が、開演の直前に「流血事件」の話を聞いてしまった自分としては、なんていうか、男性バレエダンサーの着地シーンのみが気になってしまいまして。
例の痛そうな、片膝で着地! に特に意識を集中させて見ていたところ、前回の公演の時に比べて、明らかに「ソフトランディング」になっていた。
前回の公演の後の反省会(のようなものはあるんだろうな、やっぱり)で、例の流血事件が取り上げられて、
「次回の公演ではくれぐれもそのようなことがないよう男性陣は注意を・・・」
なーんてお達しが上層部からあったんじゃないかとゲスパー♪