(内田樹 径書房)

先日の朝日新聞の書評欄で高橋源一郎も書いていたので、別に私が遅ればせながらというわけでもないようなのであるが、

今、私の中では「内田樹」が大ブレークしている。

「海辺のカフカ」に描かれたフェミニズムの通俗化に対し「うんざり」した知的な人々の登場や、フェミニズム退潮の予感に対する上野千鶴子の「早逃げ」などの指摘を読むと、

「そうそう俺も常々そう思っていたんだよ。」と尻馬に乗ったいい気分にさせてもらえるのである。

もちろん「平凡なおじさん」にすぎない私が「常々」フェミニズムのことなど憂慮しているはずがない。

「言われてみるとそう思う」という「痒いところ」への手の届き方が絶妙の按配で、もう手放せないという思いなのである。

高橋が心配するように「期間限定の思想」は「これにて打ち止め」宣言だったわけだが、

内田のホームページを閲覧すれば(日記が激辛でファン必読)、今後の出版予定は目白押しで、

当分の間「心配ご無用」というのが嬉しいかぎりである。

(2003年3月)

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