2017年05月19日
人間の探究 ７６８ 弟子とは何か？
※みんな窓の外から中杉道場を見ているのです。中から見ると「あれ、あの顔も知っているぞ。この顔も知っているぞ。でも、中に全然入ってこないな」ということです。窓から顔がのぞく顔はわかりますが、中に入ってこないのです。
人間の探究 ７６８ 弟子とは何か？
本当の弟子とは入門して「お前、何をやっているのだ！」と言われて、棒でピシッと打たれて「ハッ」となるのです。それが修行です。それをやらない限り、修行にはなりません。それをやっていない人は一歩も進んでいません。
みんなそうなのです。言われるのが嫌なのです。だから僕に近づいてこないのです。近づいてこないから境涯が変わらないのです。
剣道でも道場の窓の外から眺めていて、「私、弟子になりました」ということはあり得ません。やはり剣道の道場に入って礼を尽くして「一本お願いします！」と言って、剣術の弟子になるのです。窓から眺めていて「私、弟子です」といってもそんなことは通りません。
僕の教えを何年も見たり、聞いたりしていて、何も変わらない人がいます。なぜ何も変わらないのでしょうか？ 僕の教えは１日聞けば１日利口になり、２日聞けば２日利口になるのに、何も変わらない人がいます。この理由について考えてみました。これは弟子になっていないのです。
弟子にならないで眺めているということです。眺めても仏教は完成しません。仏教とは眺める場所ではなく、実践する場所です。実践しない人は何年経っても何もかわりません。
例えばある有名な剣道の先生が道場を開きました。自分は毎日その道場の横を通っています。通りがかるときに「僕もああなりたいな」と思って、窓から眺めています。何年も窓から眺めているのだから「私も立派な剣術使いになりました」と言うのでしょうか？ それは違います。ちゃんと礼を尽くして入門して、先生のご一手、ご指南を仰がなければ、剣術の弟子とは言えません。
立ち会ったときに、「バンバン」と竹刀ぶたれて、「お前はスキだらけだ。ここもスキ。そこもスキ！」とスキだらけのところをパンパンと打たれて、最後に竹刀でドーンと突き飛ばされて床板に転がります。これが修行です。そうなのです。
「痛い！」と立ち上がって、「なとかして先生をおい抜かなければいけない」と思って、先生にかかっていっていかなければ弟子ではありません。窓からいくら眺めていても剣術は上達しません。
それと同じことで「仏教はわかった！」と、仏教がわかっているつもりになっているだけで、実際は何もやっていないのです。窓の外から眺めているだけです。いくら「中杉先生の教えは素晴らしい！」と言ったところで、自分が門の中に入っていなければダメです。
これは禅宗でも同じです。座禅を習うためにはまず黙って座って座禅を組みます。坊さんが後ろにいて、少しでも体が動くと肩をバシッと警策（きょうさく）でぶたれるのです。それでハッと気が付いて、また瞑想を続けるのです。
また、居眠りしてコックリしていると、バシッと警策で肩を叩かれて、ハッと気がついて、頭を下げて「有難うございました」と言うのです。人間はスキだらけです。スキは打たれなければ強くなりません。
これは合気道でも柔道でも同じです。合気道の先生にかかったら、素人はスキだらけです。一瞬で手首をひねられてやっつけられてしまいます。あっという間です。立ち方にしてもスキだからです。先生が手をとるとストンとひっくり返ってしまいます。
柔道もそうです。人間は普通の状態はスキだらけです。そのスキを討たれて修行していくのです。そして、どうなるのかというと無作の三身になるのです。どこにもスキがなくなった状態のことを無作の三身というのです。
「なにの兵法よりも法華経の兵法をもちひ給うべし」(四条金吾殿御返事)と御書に書いてあります。そのような意味です。仏教を習うと、完全にスキがなくなってくるのです。兵法など習っても、その分野においてスキはなくなりますが、他の分野は全然わかっていないのです。
仏教（妙法）をきちっと習うと、全てのことがだんだんわかってくるのです。南無妙法蓮華経の中にすべて入っているのです。まず、境涯がかわらないとダメです。「私は、何十年も信仰しています」と言っても、「同じ生活で困っています」「私、女がいなくて結婚できないのです」など、何十年も同じことを言っているのでしょう。スキだらけだから女が寄ってこないのです。
それと同じことです。「私、給料が上がらないのです」という人は、そんな貧乏会社にいるから給料が上がらないのです。会社を変わればよいのです。運が向けば、どんどん変わっていけるのです。
太閤秀吉は草履取りから天下人にまでなってしまったのです。それは草履取りとして立派な心構えをもって修行していたのに違いありません。足軽大将になれば、大将なりに全力を尽くして実践していくならば、生活で悩むことなどなくなってきます。
「どうしたらよいのでしょうか？」と、僕のところに誰も相談に来ません。相談に来ないということは、窓からのぞいているということなのです。道場の中に入ってきなさい。鍛えてあげます。この鍛えられるのが、怖いのです。本当の自分を見透かされてしまうから怖いのです。
みんな窓の外から中杉道場を見ているのです。中から見ると「あれ、あの顔も知っているぞ。この顔も知っているぞ。でも、中に全然入ってこないな」ということです。窓から顔がのぞく顔はわかりますが、中に入ってこないのです。
僕は皆に怖がられてしまうのです。だから、成長するのです。僕が言うことは、その人にとって将来役に立つこと、そのようなことを教えてあげているのです。「お前、それではダメだよ」と言われるのが怖いのです。
人間は自分のカラに入って、なかなか道場の中に入ろうとしないのです。南無妙法蓮華経は立派な道場です。それをのぞいたくらいで「仏教がわかる」「神通力が身につく」など、そんな甘いものではありません。
それが証拠に僕は未だにやっています。７５歳の今になっても未だに研鑽をつんでいるのです。終わりがないのです。普通の人から見れば、僕は研鑽を積んでいるから天地雲泥の違いはあります。
一般の人が入門者とすれば、僕は八段くらいの実力はあります。そのような実力が身についてきてしまうのです。八段の実力者から見れば「竹刀の持ち方もしらないのか」となります。素人などガキ同然です。手も足もでません。それはやはり強い先生についてきちんと体得していかなければダメです。
仏教というものは窓の外から眺めていて体得できるものではありません。
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この記事へのコメント
1. Posted by 主任教授 さえこ 2017年05月19日 09:38
今日の講義「弟子とは何か？」拝読しました。今日はまだコメントがありませんね。
耳が痛い話ですから書けないのではないかと思います。
仏教を眺めているだけでは、境涯は何も変わりません。「何も」というところが大事です。１０年眺めていても何も変わりません。
本部に入ってきても、盗る物がないと辞めていくような根性ではダメです。
「本部に盗るものがなければ、信者を盗んで自分の言うことを聞かせよう」などという邪悪な奴も仏罰を受けます。
統一教会のスパイが入り込もうとしたこともありましたが、結局、中杉博士が怖くて会わずにスピード退転です。
中杉博士には自分のウソが通じないので、怖いのです。
中杉博士にはみんな見透かされてしまいます。
結局そのスパイは怖くなって「自分のデータをすべて抹消してくれ」と言っていました。
正法の団体にスパイは入れません。
また「何か獲物はないか？」と探している連中も入ってこれません。
だから、道場の外から眺めている連中ばかりです。
自分の正体が見透かされてしまうから、怖くて道場の中に入ってこれないのです。
内弟子になって、激しく打たれて成長するのです。
有難いことです。
それを恐れている人は、何も変わらないままで死んでいくのです。
地獄界の境涯の人はそのまま地獄界、三悪道の人は三悪道のまま、四悪道の人は四悪道のまま、人界の人は人界のまま死んでいくのです。
何も変わらない人よ、さようなら。
中杉道場の中に入ってこれる人だけが自分の境涯を脱していくことができます。
どうせ、たいしたことのない自分です。
そのカラを破っていきましょう。
2. Posted by はるこ 2017年05月19日 12:32
素敵な中杉先生の弟子となるにも、住まいが石川県金沢市ですから、東京へ行くことができません。ブログの弟子、心の弟子と師匠ということで、お願いします。 道場を覗くだけで救われる思いですから、わかって下さいませ。
3. Posted by はるこ 2017年05月19日 12:37
> 何も変わらない人よ、さようなら。
こんなひどい言葉、本当にお弟子さんなのですか？ 自分が悪道から抜けられたか、抜けていないか、よくわかりませんが、ブログを読んで日々学んでいます。
こんなひどい言葉、本当にお弟子さんなのですか？ 自分が悪道から抜けられたか、抜けていないか、よくわかりませんが、ブログを読んで日々学んでいます。
4. Posted by 神田美代子 2017年05月19日 12:50
中杉博士から宗教について教わるまでは、私も「宗教は何を信じようが個人の自由」だと思っていました。でも宗教について正しく学ぶようになって、「信じたその結果までは個人の自由にはならない」「宗教とはその人の人生を大きく左右するプログラム」であると分かるようになりました。
もし何も学ばずにいたら、今頃は邪教に騙されて生活苦に陥っていたかも知れません。でも今の私は違います。家族全員みな元気で仲良く暮らしています。来年は銀婚式のお祝いもする予定です。
正理会は怖い所などではありません！年に2回の講習会では面白く、そしてためになる教えをたくさん聞く事が出来、美味しい料理も出てきます。何の取り柄も無い私でさえ、このブログを読んでコメントするうちに人生が良い方向に向かっているのを実感しています。
1人でも多くの人にこの幸運を味わって欲しいです。
5. Posted by 主任教授 さえこ 2017年05月19日 13:00
はるこさんへ心の弟子でよいのですよ。
その「弟子になる」という気持ちが大事です。
私が言っているのは、はるこさんのことではなく、何年も、何十年ものぞいている人、何も境涯が変わらない人に対して言っているのです。
「これでいいのですか？ それで死んでも境涯は変わりませんよ」と言っているのです。
中杉博士の指導をちゃんと受けて、自分のカラを破っていきましょう！
6. Posted by うっちゃん四兄弟 2017年05月19日 18:23
みんな博士に学べ！！
7. Posted by 参照数 2017年05月19日 18:36
ただいま１０３５
8. Posted by 主任教授 さえこ 2017年05月19日 18:36
＞2. Posted by はるこ 2017年05月19日 12:32
＞素敵な中杉先生の弟子となるにも、住まいが石川県金沢市ですから、東京へ行くことができません。
正理会の会員になることは可能です。
正理会は、東京に来る必要はありません。
メールでの指導は可能です。
はるこさんは、加賀藩ですね。
加賀藩は念仏大国ですから、中杉博士の教えを聞いて念仏にならないように、しっかりと心の弟子になっていくことが大事です。
＞素敵な中杉先生の弟子となるにも、住まいが石川県金沢市ですから、東京へ行くことができません。
正理会の会員になることは可能です。
正理会は、東京に来る必要はありません。
メールでの指導は可能です。
はるこさんは、加賀藩ですね。
加賀藩は念仏大国ですから、中杉博士の教えを聞いて念仏にならないように、しっかりと心の弟子になっていくことが大事です。
9. Posted by ASUKA 2017年05月19日 18:37
＞だから僕に近づいてこない
在日亜人は皆、逃亡しました。
在日亜人は皆、逃亡しました。
10. Posted by 弥生 2017年05月19日 19:05
＞「私は、何十年も信仰しています」と言っても、「同じ生活で困っています」「私、女がいなくて結婚できない
よく異性に執着し、追いかけてばかりいる人がいますが、それでは怖がられて逃げられてしまいます。
正しい信仰をしているならば、お金や異性などに執着しなくなってくるはずです。
よく異性に執着し、追いかけてばかりいる人がいますが、それでは怖がられて逃げられてしまいます。
正しい信仰をしているならば、お金や異性などに執着しなくなってくるはずです。
11. Posted by 佳子 2017年05月19日 19:06
ご講義有難うございます。
＞「同じ生活で困っています」「私、女がいなくて結婚できない
本日のご講義の通り、「境涯」が変わらなければ、いつまでも同じ悩みで悩むことになると感じました。
＞「同じ生活で困っています」「私、女がいなくて結婚できない
本日のご講義の通り、「境涯」が変わらなければ、いつまでも同じ悩みで悩むことになると感じました。
12. Posted by 一国民 2017年05月19日 19:08
＞仏教（妙法）をきちっと習うと、全てのことがだんだんわかってくるのです。南無妙法蓮華経の中にすべて入っている
まさに、博士がそうだと思いました。
まさに、博士がそうだと思いました。
13. Posted by Vega 2017年05月19日 19:10
＞７５歳の今になっても未だに研鑽をつんでいるのです。終わりがない
凄いですね。
博士は剣道５段だそうですが、剣も仏教も、修行に終わりがない、「修理固成」ですね
凄いですね。
博士は剣道５段だそうですが、剣も仏教も、修行に終わりがない、「修理固成」ですね
14. Posted by 副主任教授C.Sasaki 2017年05月19日 19:38
中杉博士、本日もご講義有難うございます。以前、博士は「仏教の学びとは、知識や知恵の学びではなく、【智慧】の学びである」と教えられ、机上の空論ではなく、【信・行・学】と言われるように、「信じ」、「行じて」いくものです。
信仰とは邪教や自己流ではなく、博士のように正しき師、正法正師の弟子となり、「信じ」、「行じて」いくことにより、自らの至らないところが分かり反省でき、そこで初めて「前進」し、境涯が上がっていきます。
本部では仏教の学びだけでなく、掃除から料理、お茶を出すことなど、全てが修行であり、単にお茶を出すにしても、夏においしく頂けるお茶、冬においしく頂けるお茶、季節に銘柄も、合うお菓子も違い、そのような「小さなことに気付く」ことも修行です。
本部では、会員だけでなくボウズPさんや学会員、多くの人々が博士のご指導を聞くため集まりますが、先日、TVで「新しい知識などは、おいしいという味覚と同時だとより深く記憶される」ことを知り、あくまで副次的なことに過ぎませんが、これまで以上にお茶やお菓子に気を遣うようになりました。
以前、博士が利用されていた駐車場の管理人さんで、いつもお客様の戻る時間には車を出しているなど、大変仕事熱心で気のきく方がいたそうですが、その方はある大企業からスカウトされ出世したそうで、そのような方は黙っていても成功し裕福になり、博士のご講義ばかりでなく、実体験や指導、全てが勉強になり自分の境涯を変えていくものですので、皆さんもどんどん質問し、真の意味で博士の弟子となっていきましょう。
15. Posted by 参照数 2017年05月20日 00:12
ただいま１５４０
16. Posted by 青山 2017年05月20日 16:36
御講義有難う御座います外からのぞくだけではなく中に入って境涯を変えて、常に前進していくことが大事であると思いました。
