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中国茶・台湾茶と旅行 あるきちのお茶・旅行日記(旧館)

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2015.11.10
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<輸入されるお茶の品質は低値安定>

健康の切り口メインで中国茶が導入された日本の市場ですが、ブームは長く続きませんでした。

炭酸飲料から無糖飲料の伸びに助けられた飲料業界は、じわじわと販売量を拡大していきましたが、リーフのお茶の売れ行きは芳しくありません。
健康目的で飲む方は、簡便さとコスパ命なので、お徳用のティーバッグになってしまいますし。

結局、お茶を大口で購入してくれる先は、中国料理店ぐらいになってしまいます。

悪いことに日本では「レストランで出てくるお茶はタダ」という感覚が蔓延しています。
そのため、お店が購入するお茶は、基本的に無料サービスで提供するお茶。
なので、品質の良さよりは価格が優先されてしまいがちです。


結果、日本に入ってくる中国茶の多くは、品質的にはあまり見るべきものがなかったと思われます。

もちろん、品質の高いお茶を輸出できるほど作っていなかった、ということもあります。
が、そもそも日本国内に買う人がいないんですから、そういう商品しか入ってきませんよね。

何でもそうですが「需要」が無ければ「供給」は無いのです。



<現地で美味しいお茶に出会う人々>

その一方で、仕事や旅行で現地に出かけた際に、美味しい中国茶に出会う方も出てきました。

中国本土に入るのは、未だになかなか難しい時代ではありました。
が、英語の通じる香港であったり、凍頂烏龍茶などが出てきていた台湾などで、美味しいお茶に出会う人が出てきます。


当時の日本で流通していた烏龍茶は火入れが強くて、渋みやザラツキがあり、お世辞にも美味しいとは言えないものでした。
味が濃いというかキツいというか、とげとげしいというか。
淹れ方にも問題があったのかもしれませんけど、とにかく「美味しくない」のです。
※上記は個人の感想です。私が初めて台湾烏龍茶を飲んだのは1986年。1990年頃に日本に帰国し、当時流通していた烏龍茶を飲んだときは、少なくとも上記のような印象でした。

が、台湾などできちんとした烏龍茶を飲むと「全然違う!」ということになります。
香港であれば、プーアル茶だったり鉄観音だったりするかもしれません。


1990年前後には、こうした方々がパソコン通信のニフティーサーブを使って積極的に情報交換をするようになります。
「本当は中国茶って美味しいんだよ」という事実を知る人たちが、徐々に増えてきていたのです。

ここで情報交換をしているうちに、そのやりとりが情報として集積していきます。
特に”茶の文化フォーラム”というところには、日本茶、紅茶、中国茶に関しての豊富な情報が集まるようになりました。
こうしたオンライン上で積極的に活動していた方々の間で、次の世代の中国茶ムーブメントが作られていきます。




<本格的な茶館の草分け・岩茶房のオープン>

時計の針を少し戻し、1988年。
東京の目黒に、本格的な武夷岩茶を飲ませるお店・岩茶房がオープンします。

オーナーの左能さんが中国で出会った岩茶。
この岩茶をどうしても日本で紹介したい、という一念でオープンしたお店です。

このへんの経緯は、小説『青にまみえる』に詳しいので、こちらを読んでいただくのがベストかと。



これまでの量産品烏龍茶とは一線を画した、クオリティーの高いお茶が日本でも紹介され、かつ飲めるようになったことというのは、本当に大きな進歩だったのだと思います。

もっとも、当時はまだまだ中国茶=健康茶イメージの強かった時代。
しかも、お金を払ってお茶を飲むという感覚も希薄だった時代です。
続けていく上では、お茶そのものの良さを伝えるだけでは難しく、効能や伝説推しもやむを得なかったのかな、と思います。


岩茶房は、ファーストウェーブとセカンドウェーブのちょうど中間。
1.5世代ぐらいに位置づけられるお茶屋さんでしょうか。

草分け的存在ゆえ多くの苦労があったことと思いますが、超の付く保守的な街である武夷山から岩茶を日本にもたらしたという貢献は、本当に大きいと思います。



続く。


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この時期は停滞期のように見えて、次の時代へ向けての準備期間だったのではないかと





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Last updated  2015.11.10 18:22:04
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