大分の旅は日田 を発して耶馬溪を経由、中津城 にたどり着き一泊。

ですがこの中津泊の前と後、それぞれに一か所ずつ

レトロ建造物たる「石橋」を訪ねたのでいたのでありますよ。


今回、同行の友人がレトロ建造物好き(個人的にもやぶさかではないですが)であることと

その友人とは以前、熊本の通潤橋 を見に出かけていったことは前にも触れました。

その熊本でも友人は通潤橋以外の石橋も廻ったようでして、ここ大分にもかなりあるとなれば

寄らないわけがない…ところを厳選に厳選を重ねて、二つに絞ったようであります。

それほど厳選されたものであれば、お供しましょうとなりますですねえ。


まずひとつめは中津到着前に遡る耶馬溪。

日田の方面からですと、「青の洞門 」を抜けてほどなくのところに

山国川を跨ぐお目当ての橋がありました。「耶馬溪橋」です。


耶馬溪橋全景


アーチが8連もあって、日本でいちばん長い石造のアーチ橋と言われますので

全景をとらえるのは難しく、遠景ではその有難みはいささか薄れてしまうところでもあろうかと。ですので、もそっと寄ってみましょう。


通称「オランダ橋」ともいわれる耶馬渓橋


通称「オランダ橋」とも言われて、

そのレトロな風情は「日本百名橋」のひとつにもなっているそうな。

予て橋に興味がといっていたわりには油断してましたが、「日本百名橋」というのがあるのですなあ。


ですが、個人的には中津に一泊した後、

寄り道的に訪ねたもうひとつの橋の方が何やら醸すものがあったような。

宇佐市院内町にある鳥居橋、石橋の貴婦人と言われているようです。


石橋の貴婦人 鳥居橋

あいささか苔むしてもいながら、そして耶馬渓橋よりもだいぶ小ぶりながら、

凛とした佇まいが貴婦人である由縁かも。実にフォトジェニックだなあと思いましたですよ。



夜にはライトアップされるということですけれど、

願わくばその光に浮かぶ姿を見たかったものだとつくづく。


ところで、鳥居橋の下流方向にはまた別にひどくシンプルな石橋も掛っていましたですね。

この造りは明らかに大水の際など、水の勢いに逆らうのでなくして

水没してしまうことが前提の仕様でありましょう。


大水の際に水没前提の石橋


まあ、これはさすがに数には入っていないかもしれませんですが、

宇佐市院内町だけでも75もの石橋があるそうで、

その中でアーチ橋が64あるというのは日本一の数なのだとか。


鳥居橋のたもとには「いんない石橋めぐり」と題した観光マップが掲示されており、

石橋めぐりのモデルコース(石橋散策2時間コース、半日コース、一日コースとあり)が

紹介されていました。なんとなあく巡りたくもなり、実際に巡る人もいることでしょう。


今回は「来た、見た、撮った」の立ち寄りに過ぎませんでしたが、

のんびりとこうした風情のある橋をめぐってみるという旅もできたらいいですよね。


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