立ち寄った石橋のひとつ、鳥居橋 は宇佐市院内町にある申したですが、

中津 を後に宇佐市に入れば、まあ当然のように立ち寄るのが宇佐神宮でありましょう。


宇佐神宮大鳥居

豊前国一宮であり、また全国に4万以上あるという八幡神社、八幡宮の総本宮だそうで。

つまりは京都の石清水八幡宮やら鎌倉の鶴岡八幡宮やらも、このご本宮のもとにあると。

それだけに古くからの由緒あるお社ということになりますが、オフィシャルサイトにはこのように。

御祭神である八幡大神さまは応神天皇のご神霊で、571年(欽明天皇の時代)に初めて宇佐の地に ご示顕になったといわれます。

それにしても何故ここなのよ?という気はしないではありませんけれど、

先に訪ねた羅漢寺 で今さらながらに思いたったように、

ヒトにとっての霊感を与えるような場所がここにあったということがひとつ。


もうひとつは、ヤマト王権による隼人征討の鎮魂の意があったようで、

なればこそ九州北方で比較的海にも近い(つまりは近畿方面から舟で便利)場所におかれた

てなことになるのではないでしょうか。


ところで、ひとくちに「ヒトに霊感を与える」と言っても、

先の羅漢寺のように峻険な岩峰にあって畏敬の念を抱かせるようなところもあれば、

鹿島神宮 の森のように「いかにも何かいそう」と予感させるようなところもあるわけで、

宇佐神宮もそんな森に抱かれた佇まいでありますね。


宇佐神宮の森の中を進む


と、そんな森の中の石段を登って、

案内図に従い「上宮(じょうぐう)」、「下宮(げぐう)」の順に参拝していくわけですが、

ただでさえ森に囲まれているというパワースポットにありつつも、

さらに「ここぞパワースポット」という場所もあるようで。


宇佐神宮の夫婦石


石畳の中央に、こちらからみると富士山をさかさまにしたような形で寄り添う

特徴のある石がご覧になれましょうか。

これが「夫婦石」と呼ばれて縁結びにご利益ありとか。


カップルで参拝するときには手をつないでひとりずつそれぞれの石を踏み、

相手がいない独り者の場合には片足ずつ乗せてまたがる形で石を踏むのだそうな。

さすればたちどころにカップルは結ばれ、独り者には良縁来る!となるという。


てなことももはや眼中にない者としては、

「ここね」的に立ち止まるもそそくさと上り詰めていくわけでして、

ほどなく上宮への入り口、西大門に到達するのでありました。


宇佐神宮西大門


1592年、桃山文化華やかなりし頃に改築されたという西大門。

なんとも煌びやかなようすに「なるほど!」と思うところですけれど、

こうなってきますと宇佐神宮の上宮そのものはどないなことに?という期待を、

前触れとして十二分に抱かせる存在ではなかろうかと思うところです。


というところで宇佐神宮上宮へと参拝することになるわけですが、

そのお話はこの次ということで。


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