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自分の納得出来る生き方、在り方を求めて思索し続け、省察と観察を続ける日々の雑感、随想を綴ります。
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前回の「模索の道草 カダフィ氏の予言と迎合“主義”者達、そして、付和雷同の事勿れ主義に背を向けた人達」と題した記事で、特に2011年リビア内戦(リビア戦争)の場合を引き合いに出して、非常に大きな迎合の流れにも関わらず、「付和雷同の事勿れ主義に背を向けた人達」が居た、と云う事を書きました。
その一方で、そう云う人達に連なる事を急ぐ余り、杜撰な仕方で、自分が付和雷同側(体制側・権力側・支配側)と看做した相手を攻撃している人達も居ます。
私は、そう云う事には感心しません。

例えば、ベルギー人ジャーナリスト、ミシェル・コロンMichel Collon氏による次の動画は、その一つだ、と思います。


サルコジ氏、あなたは昨晩何人子供を殺したか―リビア戦争の現実― - YouTube

この動画では、取り上げられている映像、画像、解説等の各要素の間の関係が全く明らかにされていません。
ですから、ミシェル・コロン氏が解説している場所は本当にそこなのか、本当にNATO(北大西洋条約機構)軍がそこを爆撃したのか、遺体写真で沢山登場する子供達は本当にそこで亡くなったのか、と云った事が判らず終いになっています。
この動画でニコラ・サルコジ仏大統領(2007年5月16日~2012年5月14日)を攻撃しようとするのは、扇情的で同情を誘う動画であるだけに、逆に印象操作的でプロパガンダ的だ、と思います。
せっかく良い事を言おうとしているだけに勿体無い気がします。

そして、もう一つ、アムネスティ・インターナショナル・フランスAmnesty International Franceの代表、ジュヌヴィエーヴ・ガリゴスGeneviève Garrigosさんが攻撃される次の動画を挙げたい、と思います。


リビア戦争 「カダフィの傭兵」とアフリカ分割 - YouTube

この動画の日本語字幕によると、糾弾されている発言の中で、ジュヌヴィエーヴ・ガリゴスさんは次のように述べています。
金曜から土曜にかけて私達が得た情報によれば、デモ隊に対し送られた軍隊の中に弾圧を加速するための外国人傭兵が存在したそうです
日本語字幕で見る限り、ジュヌヴィエーヴ・ガリゴスさんの発言は全く断定的ではありません。
日本語では、「~によれば」と云うのも、「~そうです。」と云うのも、伝聞情報だ、未確認情報だ、と云う断りを示している、と思います。
全体としては、アムネスティと云う一つの公的組織からの速報、調査を要する問題の提起、と云った性質の発言だ、と思います。
それを、さも事実を断定した発言だったかのように攻撃されているのは、非常に気の毒です。
それとも、元のフランス語の意味合いは、これとは違う意味合いなのでしょうか。

ジュヌヴィエーヴ・ガリゴスさんは、後のインタビュー(2:40~4:58)では、非常に緊張した面持ちで、最初から肩で息をしておられます。
恐らくは、「お前のせいで人が殺された。」などと非難され、真に受けて責任を感じておられたのではないかな、とも思います。
よく出てこられたな、と、その勇気に感服します。
勿論、攻撃している側の人達には感心しませんし、遣り過ぎだし、これもまた、自分が付和雷同側(体制側・権力側・支配側)と看做した相手を攻撃する流れに便乗した卑怯な日和見主義の現れだ、と思います。
元のフランス語が日本語字幕の通りの意味合いならば、の話ですが。

私は、「付和雷同の事勿れ主義に背を向けた人達」を称賛しますが、このように、反付和雷同側である事を示す為には何をしてもOKだ、と思っている訳ではありません。
それが逆の立場への付和雷同である可能性も在ります。
私が忌避しているのは、どちらかの立場ではなく、どちらの立場であれ、付和雷同の姿勢、事勿れ主義の姿勢、迎合の姿勢や傍観者主義、日和見主義の姿勢です。

参考ページ

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