nobara*note

くらしの中にアンテナをいっぱい張って日々のお気に入りを主婦の目で綴ります、目指すは雑貨屋さん的ブログ♪

吉田修一 怒り 上・下

2016-04-06 22:04:49 | 本・雑誌・ドラマ
 
以前に「悪人」を読んで、大きな衝撃を受けた吉田修一さんの 怒り 上・下 を読みました。
市橋達也の事件をきっかけに書かれた作品で、読売新聞で連載されました。
また、今週の映画化が予定されているヒット作品です。

あらすじ・・・・上(「BOOK」データベースより)
若い夫婦が自宅で惨殺され、現場には「怒」という血文字が残されていた。
犯人は山神一也、二十七歳と判明するが、その行方は杳として知れず捜査は難航していた。
そして事件から一年後の夏ー。
房総の港町で働く槇洋平・愛子親子、大手企業に勤めるゲイの藤田優馬
沖縄の離島で母と暮らす小宮山泉の前に、身元不詳の三人の男が現れた。

あらすじ・・・・下(「BOOK」データベースより)
山神一也は整形手術を受け逃亡している、と警察は発表した。
洋平は一緒に働く田代が偽名だと知り、優馬は同居を始めた直人が女といるところを目撃し
泉は気に掛けていた田中が住む無人島であるものを見てしまう。
日常をともに過ごす相手に対し芽生える疑い。
三人のなかに、山神はいるのか?犯人を追う刑事が見た衝撃の結末とは!

夫婦を殺して指名手配されるも、1年以上身を隠している山上一也。
時を同じくして、東京、千葉、沖縄に、過去を隠した謎の男が出現。
3つの場所でそれぞれに起こる謎の男の行動と、それを取り巻く人々にスポットを当てていきますが
どの男も偽名を使っていて、山上である可能性があり、スリルある展開が続きます。
複雑な運命を背負った者も、小さな幸せを夢見て生きているのだというのが伝わってきます。
果たして、3人のうちの誰が山上なのか?
誰もがそれらしく思えるものがあるのですが、誰が犯人であって欲しくないかという
読み手の希望的なものが働き、何となく途中でわかっちゃった感じ。
最後は本当に切なくて、じわじわと涙が湧いてきました。
それぞれの配役もわかり、映画の方も楽しみです。

怒り(上) [ 吉田修一 ]

怒り(上) [ 吉田修一 ]価格:648円(税込、送料込)




怒り(下) [ 吉田修一 ]

怒り(下) [ 吉田修一 ]価格:648円(税込、送料込)


この記事についてブログを書く
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 広州戦、久しぶりに痺れる試... | トップ | 広島駆け足の旅9 宮島 大願... »
最新の画像もっと見る

本・雑誌・ドラマ」カテゴリの最新記事