nobara＊note

以前読んで、そのドロドロ系を恐れつつもハマってしまった真梨幸子さん。
数か月ぶりに怖いもの見たさに、ついつい手に取ってしまいました。

あらすじ・・・・（「BOOK」データベースより）
ライターの収入だけでは満足な生活を送れない久保は派遣会社から紹介された職場で働き、糊口を凌いでいた。
マニュアル作成の仕事を受けた彼だが、派遣の仕事との両立が難しくなる。
折しも１６年前の殺人事件が再注目される時、窮地に陥った久保の脳裡にあの光景が重なる。
かつてない閉塞感を最大圧縮した凄絶作品！

ある人物の現代と、小学生時代の思い出シーンと、当時起こったある事件が交差するように進んでいきます。
誰が誰で、どれがどれか、そのあたりが複雑にわかりにくく描かれているので
読み進めていくほどに、頭の中が余計にややこしくなっていって
すべての事象がどうやって繋がっていくのだろうという、知りたいような知りたくないような恐怖に襲われていきます。
話が闇に包まれたまま、中途半端に終わってしまったかのように見えた後
最後の30ページですべてが明らかになって、思わず唸りました。

えんじ色心中 [ 真梨幸子 ]価格：756円（税込、送料込）