nobara＊note

小さいおうち　ですっかりファンになった、中島京子さんの　平成大家族　を読みました。

あらすじ・・・・（「BOOK」データベースより）
三十路のひきこもり息子と９０歳過ぎの姑と共に、静かに暮らしていた緋田夫婦。
ある日突然、破産した長女一家と離婚した次女が戻ってきて、４世代８人の大所帯に！
物置に閉じこもる孫、離婚後に妊娠が発覚した次女、戦中の記憶と現在を混同する姑…
平穏を愛する当主・龍太郎の思いをよそに、次から次へと騒動が押し寄せる。
悩み多き一家の姿を軽妙に、時にシニカルに描く痛快家族小説。

息子のひきこもりに悩みながらも、それなりに平穏に暮らしていた主人公緋田龍太郎。
それが長女が一家で舞い戻り、部屋割りが変わり、生活のリズムが乱れ
引きこもりの息子は物置に立てこもった甥を追い出して、そこにに閉じこもり
離婚した次女までが戻り、その後妊娠発覚と言う大騒ぎ・・・
このハチャメチャぶりが、どこまでいくのかと思うストーリーでしたが
途中からそれぞれが自分を見つめ直し、新しい道や生き方を見つけ
きちんと軌道修正されて、家族が再生していく様子が実に前向きで爽やかなお話でした。
家族それぞれの個性がうまく表現されていて、それが絡みあったり絡まなかったりが楽しく
中島さんの文章や物語の構成が本当にコミカルで、人を引き込ませる素晴らしい力があって素敵。
これまで知らずに来たのが残念なくらいで、もっともっとあれこれ読んでみたいと思います。

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