nobara＊note

娘の本棚に、先日読んだ真梨幸子さんの　女ともだち　と並んで置いてあった　深く深く、砂に埋めて
女ともだち　の後に読んでくださいと書かれていて
だったら読まないわけにはいかないでしょ、と言うことで読んでみました。

あらすじ・・・・（「BOOK」データベースより）
かつて一世を風靡した美貌の女優・野崎有利子。
彼女に魅せられたエリートサラリーマンが、殺人と詐欺の容疑で逮捕された。
やがて明らかになる男の転落と女の性。奔放に生きる有利子は悪女か、それとも聖女なのか？
悪女文学の傑作『マノン・レスコー』を下敷きに、女のあくなき愛と欲望を描く長編ロマンス。

どうも真梨幸子さん自身、ドロドロが特徴の作家さんのようですが
こちら、女ともだち以上にドロドロでした。
イライラするくらい心が無垢で、やることは稀代の悪女と言うアンバランスな女、有利子。
それに美貌が加わっているものだから、どんな無理も、バカな要求も、必ず叶えてくれる男がどこかにいる・・・
女としては、有利子の自覚のない悪女っぷりに終始イライラ。
その女の魔性に狂って、人生を踏み外し転げ落ちていく男たちの物語。
世の中の殺人や大胆な悪事って、もしかしたらこういう風に始まっているのかもと言う、リアルな空恐ろしさに包まれます。
物悲しさが深く漂う結末でした。
最後の方で明かされる真実から、女友達の続編とされているけど
たしかにヘェ～って思うけど繋がりはかなり稀薄で、ストーリー的にはあまり意味がないと感じました。

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