nobara＊note

伊坂幸太郎さんの　首折り男のための協奏曲　を読みました。

あらすじ・・・・（「BOOK」データベースより）
被害者は一瞬で首を捻られ、殺された。
殺し屋の名は、首折り男。
テレビ番組の報道を見て、隣人の“彼”が犯人ではないか、と疑う老夫婦。
いじめに遭う中学生は“彼”に助けられ、幹事が欠席した合コンの席では首折り殺人が話題に上る。
一方で泥棒・黒澤は恋路の調査に盗みの依頼と大忙し。
二人の男を軸に物語は絡み、繋がり、やがて驚きへと至る！
伊坂幸太郎の神髄、ここにあり。

全く関連性のなさそうないくつかの話が、時系列でたらめに、それぞれに進行していきます。
いくつかに共感を覚え、いくつかに同情を誘われ、いくつかは恐怖にさいなまれ
いくつかは結論らしきものを迎え、いくつかはあやふやなままに話が寸断され
結局それぞれの話が、繋がったのか？繋がらなかったのか？
地球上に存在する人々は、それぞれに自分の道を歩いていて
一見かかわりがなさそうな事象が、本人の関係ないところで繋がっていくのかもしれず
ありそうでなさそうで、あるかもしれないような話。
作者曰く、なぞの工芸品的な作品だそう。
伊坂作品のひねりを紐解くのは、難しいですね。

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