nobara*note

くらしの中にアンテナをいっぱい張って日々のお気に入りを主婦の目で綴ります、目指すは雑貨屋さん的ブログ♪

朝井リョウ 星やどりの声

2016-09-29 20:56:50 | 本・雑誌・ドラマ
2011年、著者の3作目として登場した、朝井リョウさんの 星やどりの声 を読みました。

あらすじ・・・・(「BOOK」データベースより)
東京ではない海の見える町で、喫茶店「星やどり」を営む早坂家。
三男三女母ひとり。
亡き父が残した名物のビーフシチューの香りに包まれた生活には、慎ましやかながらも確かな幸せがあった。
しかし、常連客のおじいちゃんが店に姿を見せなくなった頃から、家族に少しずつ変化が。
各々が葛藤を抱え息苦しくなる早坂家に、父が仕掛けた奇跡が降りそそぐとき、一家は家族を卒業する。
著者が学生最後の夏に描いた、感動の物語。

父親が亡くなって、残された母と6人兄弟のその後の物語。
結婚して近所に住み火事や家業を手伝いにやってくる長女、就活生の長男、高校生の次女三女、中学生の次男、小学生の三男。
それぞれが個性的で、互いに励まし合い、いたわり合い、時に小競り合いながらもたくましく生きている兄弟たち。
6人兄弟それぞれの名前のタイトルで1章ずつ話が進み、全6章で完結します。
朝井さんらしい活きたせりふと、小憎らしいくらいの絶妙の表現力で
今どきの若者たちの生活スタイルが、とてもフレッシュに描かれていて
行間の空気が、静かに、そしてキラキラと輝いていました。
亡くなった父親が、どれだけ家族を強く思っていたか、次第に明かされていくます。
時にほのぼの、時にいら立ち、そしてしだいに涙腺が緩められていって、最後に崩壊しました。
家族っていいな、兄弟が多いっていいなと素直に感じる、家族愛のファンタジー。

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