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時事通信・笹子トンネル事故から4年=犠牲者9人の慰霊式-山梨(2016/12/02-09:46)

 中央自動車道の笹子トンネル(山梨県)で天井板が崩落し9人が死亡した事故から、2日で4年を迎えた。トンネルを管理する中日本高速道路主催の追悼慰霊式が同県都留市の会場で開かれ、遺族や宮池克人社長、国土交通省幹部らが出席し、犠牲者を悼んだ。
 遺族らは慰霊式に先立ち、事故発生時刻の午前8時3分、トンネル内で黙とう、献花した。宮池社長らはトンネルの入り口付近で冥福を祈った。
 事故の風化防止策の一環として、今回から式の様子を本社や支社など計29カ所に中継する。

このページは 笹子トンネル事故、その後の経過(2016年3月1日更新まで)の続きです。

横浜地裁判決の後、東京高裁でも10月19日に請求は棄却されました。
笹子トンネル事故、遺族が上告へ 請求棄却の高裁判決不服(2016年10月21日 共同通信)
二審判決を報じるニュースは多数あります。

NNNのニュースで、『2016年11月2日 - 笹子トンネル事故訴訟 遺族が最高裁に上告(山梨県). 笹子トンネル天井板崩落事故の遺族の一部が、中日本高速道路の元社長ら4人に損害賠償を求めた裁判で、請求を棄却した控訴審判決を不服とし、2日に最高裁へ上告した。』 と報じられたのですが、新聞社サイトで確認するつもりが忘れていて詳しい報道は見逃しました。
最後の寄りどころである最高裁に、ご遺族としては月命日の2日を選んで上告されたのだろうと、私はお察しいたしております。

この民事訴訟について最高裁はおそらく上告棄却となるのではないかと思います(参考・最高裁判所は「特別」な場所)。
山梨県警担当の刑事訴訟についてはどのような状況にあるのか私は全く知りません。(※)

一般的に「罪を憎んで人を憎まず」という言葉を聞くと私はその罪を生みだした環境について考えます。組織から発生した問題については、その組織環境・組織体質を考える必要があるという意味です。それは企業や行政組織のみならず司法組織でも同じでしょう。
組織の環境はどのように作り上げられていくのか。一匹子羊で仕事している身では到底分かるものではありません。

笹子トンネル事故により、『国土交通省は2013年を「メンテナンス元年」と位置づけ、自ら管理するインフラの総点検及び今後必要な対策の洗い出しを緊急的に実施・・・』 という状況がもたらされました。(07.インフラ老朽化対策の推進/国土交通省)
「箱物」に関わる全ての組織が立ち位置や目線の向きを変えていくこと、それはお亡くなりになった方々へのせめてもの償いかと思います。

(※)追記です。山梨県内ニュース | UTYテレビ山梨 の 2016.12.02 18:55 記事「笹子トンネル事故から4年」は、『この事故を巡っては現在、警察が業務上過失致死傷の疑いで捜査を続けています。』 と報じていましたのでメモしておきます。



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