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開催中の2017年10月24日~11月21日、山梨県議会平成29年度(2017年度)決算特別委員会に提出された 主要施策成果説明書・総合計画実施状況報告書の2016年度版を確認して前記事に記録しました。
リニアが見える街にしたいと考える人々がおられることは騒音問題を調べている時に知っていましたが、「リニアの見える化」という言葉が公文書に使われていることを初めて知ったので、どのようなきっかけでこの言葉が生れたかを確認したくなりました。
結論として平成27_2015年度から使われていることを確認しました。
2015年の主要施策成果説明書・総合計画実施状況報告書
27-3-6-18 p.27

14 リニア中央新幹線開業に向けた沿線地域の活性化への支援 【リニア推進課】
 リニア中央新幹線開業に向けた沿線地域の活性化を図るため、沿線市町が実施する取り組みへの支援に向けた検討を行った。
・支援制度の検討

15 リニア中央新幹線の「見える化」などに向けた取り組みの推進、【リニア推進課】【大気水質保全課】
 住民の生活環境の保全に配慮した上で、景観との調和を図るとともに、観光資源として活用するため、リニア中央新幹線の「見える化」に向けた調整を行った。
・「見える化」に向けた関係団体(JR東海、沿線市町)との調整
・「新幹線鉄道騒音に係る環境基準」の設定に向けた検討
  既存新幹線の基準設定手法調査の実施 31 都道府県

「見える化」の為の調整と平行して、「新幹線鉄道騒音に係る環境基準」の設定に向けた検討として新幹線が開通している都道府県に基準設定手法を問合せたと思えます。総合行政ネットワーク(LGWAN)を使えば良いのでうらやましい、シコシコ検索に時間を費やす一般人の私です。

私には【大気水質保全課】が「見える化」を提唱するとは考えられません。むしろ避けようとするはずです。【リニア推進課】はマグレブ(リニア)技術を理解している人々であり、公表していなくても自分達で実験線の騒音測定などは続けていると思えますし、何より「防音・防災フード」の意義を一番理解している方々です。
あれこれ考えているうちに、「見える化」という言葉が提唱されたのは山梨県議会ではないかと考えますので、いつか時間が出来たら確認してみます。
私としては都市計画区域マスタープランの成行きの方が気になります。まさにリニアがあろうが無かろうが、「街づくり」「地域活性化」に直結するテーマですから。

すでに記事にしていますが鉄道新幹線の騒音基準は環境省通達によるもので、リニア新幹線はそれが援用されるだけです。私は400mという値が何を基準にしたのか知りたいだけです。県庁さんの調査もおそらくこの件だと思います。 「新幹線騒音の地域類型が指定される範囲 400mについて」 (2017年01月28日)私が読めたのは報告論文だけですが記事にしました。県庁さんから明確な情報が発信されるとありがたいです。山梨県発の情報はリニア沿線各地、名古屋~大阪も含めて、役に立つでしょう。山梨県はそれを期待されているとも思えます。
技術が異なるリニアの騒音基準が鉄道と同じでよいかどうかは別な話で、これはリニア訴訟で明らかになるかも知れません。



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