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『請願事項 安全保障法制の関連法案」を廃案にするよう、国に求めること。
『6月30日、わが町文京の区議会本会議がこの請願の採択を決議したのだ。戦争法案の違憲を指摘したうえで、曖昧さを残さず、その廃案を求める請願の採択である。拍手を送りたい。』
常に他都市の事例を参照する甲府市行政・議会も肝心なところでは学びをやめてしまう。街がじりじりと精気を失いつつあるような気がしてならない。
『間違っても憲法違反となるであろう法案を成立させることのないよう強く望むものです。』 この言葉を山梨県選出の国会議員諸氏に伝えたい。違憲法案の成立に尽力した者達を快く迎える山梨では無いはずだと信じたい。

甲府市議会ホームページでは、6月26日・平成27年6月定例会における意見書を掲載しました。 と告知されて、『安全保障関連法案の徹底審議を求める意見書』(PDFファイル化された意見書画像)がアップロードされています。

2015年6月定例会の審議結果一覧で分かるように「甲議第5号」という議員提案の意見書です。6月23日(火)最終日の本会議で提案され可決されたようです。
画像PDFファイルでもテキスト化するのは容易ですが、こんなものに時間をかけるのももったいないのでそのまま画像化引用しておきます。

甲府市議会意見書

意見書提案の段階で事前公表される時は、提案議員の氏名も記載されていて、本会議では提案者による提案理由の説明があり、質疑応答があって採決という手順になります。
しかし・・・「質疑はありませんか───質疑なしと認めます。」「本案については、会議規則第37条第3項の規定により、委員会の付託を省略いたしたいと思います。これに御異議ありませんか。」「本案は、提案のとおり可決することに御異議ありませんか。」「御異議なしと認めます。よって、本案は提案のとおり可決いたしました。」・・・となるのが通例かも知れません・・・

実は、他都市で平和安全法制案に関する意見書が出ていると知ったので甲府市議会ページを確認はしてみたのですが、提案段階での記事には至れませんでした。
6月23日の本会議はテレビ中継も無く傍聴に出かける時間もありませんでした。おそらく地元メディアではこの短い全文を掲載して解説と共に丁寧に報道されたものと思いますが、それも自分は見ていません。
6月議会の議事録は8月末頃にはネット公開されるので、それを確認すると審議状況が議事録には残されているはずです。提案理由説明に登壇した議員が提案者です。甲府市議会議員リンク集を作成してあるので、どなたかこの意見書について書いておられるか後日確認してみたいと思います。

「安保法制関連諸法案の撤回を求める声明」(立憲デモクラシーの会 2015年6月24日)が出されています。
立憲デモクラシーの会の声明は問題点を的確に捉えているので分かりやすいです

しかし、徹底審議を求めた(おそらく全会一致で可決した)甲府市議会は恥ずかしい。
「徹底審議を求める」というのは安倍一味へのアドバイスに過ぎない。6月22日に議決された国会会期延長95日をそつ無く通り過ぎれば強行裁決も問題無いですよと言いたいのでしょうか。まるでリニア事業の説明会、予定をこなしておけば中味はどうでもよいというスタンスと似ている。
新しい規制基準をパスしているからと原発再稼働を認める地方議会と似ている。

国会に対して「国民的議論」を踏まえることも求めている甲府市議会でしょうか? なんか意味不明ですね。マスコミが報じないような沢山の意見がネットには出ていますが、僅かにマスコミが報じる批判的意見すら封殺しようとする人々が国会を牛耳っているじゃないですか。

甲府市議会は平和安全法制案を違憲だとは認識していないから徹底審議という言葉を使えるのです。違憲だと考えているなら徹底審議よりも廃案を意見するはずです。
そもそもが「徹底審議」の意味が不明ですね、何を基準にして「徹底」と定義できるのか。議場で説明されたかどうか、議事録を待ちましょう。
甲府市の給食問題陳情審議を見ていると分かりますが、徹底審議とは継続審議の繰り返しというヤマナシ方言なのかも知れません。それならそれで、会期延長は取り消して次の国会に送れと意見すればよい。その間に国民に丁寧に説明するのは地方議会を含めた全ての自民・公明議員の仕事です。

甲府市は情報弱者の集団なのかと思われるのは困ったものです。リニア事業推進にも影響します、こんな人々が説くことは信用できないと・・・

多数の記事がありました・・・google で検索語を入力、「安全保障関連法案 地方議会 意見書」、メディア記事でリンク切れにも注意しながらマスコミの実相を考えると良い。やはり廃案を求める意見書も出ているようです。



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