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胸腔内吻合と頸部吻合

お便り有難うございます。

少ないとはいえ、食道癌術後の縫合不全は起きた方には大変なご苦労が
あると思います。

再建臓器を挙上するルートには
「胸骨の後ろ」「皮膚の下」「胸の中」と主に3つの
ルートがございます

また繋ぐ高さも首か、胸の中かと主に2つ。

下部食道、腹部食道の病気であれば
首や胸の上の方のリンパ節をとる必要が少なく、
「胸の中」で繋ぐことが一般的となり、
一度縫合不全が起きると、致命的になる場合も
少なくありません。

穴が空いたのだから、もう一度縫えばいい
っていうほど簡単なものでもなく

穴が空いたところは炎症で、縫っても
きれいにくっつかないのが一般的

ドレーンを急いで入れて対応するか
本学会でも発表されていたスポンジ
吸引などが新しい方法。

吸引、ドレナージが外科手術合併症の基本

時間をかけて自然に治るのを待つか。

3ヶ月、半年、、

それでも治らない難治性の方は

呼吸器外科、形成外科のお力をお借りする

いつ食べられるようになるのか、
本人ご家族の不安なお気持ち

食道癌を治したくて手術をして
うまくいかない時は、すごくこちらも心苦しくて
切ないですが

少しでも合併症を減らせますよう










by kenzaburou41 | 2017-09-07 19:00 | 手術の合併症の話 | Comments(1)
Commented at 2017-09-08 10:20 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
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