きゃばこい

きゃばこい

キャバ嬢に本気で恋しちゃいけませんか?

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それからの八尋はやさぐれていった・・・

思いのみのなる恋に疲れて、愛がないなら

お金を返して貰おう・・・


そう思った矢先、彼女の父親からアパートに呼び出され

彼女の前で意味もわからず・・・


「娘と別れろ!!」

と怒鳴りつけられ話す余地も与えられずアパートから追い出される。


頭を抱える八尋。

更に実家に警察から電話が入りストーカーとして彼女から

訴えられていた。


八尋は家に着いて、その見知らぬ男と腕を組む彼女を思い出す。

・・・間違いない、あれは彼女だった。


八尋は一人彼女と同棲してるアパートで彼女の帰りを待つ。

しかしその日彼女は帰って来なかった。


がたっごとっ・・・と言う彼女の帰って来たドアの音で八尋は目を覚ます。


「あれ?いたんだぁ~」

「いたんだぁって・・・・昨日は何処へ行ってたんだよ」

「ん・・・お客さんとアフター」

着替えながら答える彼女。

「何処で?」

「渋谷~」

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」


「どうかした?」

「・・・・・んでだよ!」

「え?」

「なんで嘘つくんだよ!」


八尋は冷静にだが自分の感情を押し殺した低い声で言う。


「俺、見たんだよ。昨日お前が若い男と新宿で腕組んでるとこ・・・」


それを聞いて彼女は八尋から目を反らしてこう言った。

「なんだ、見られちゃったんだ」

そう言って笑った。


よく見渡すと枕元に使った覚えのない使用済みのコンドームの袋。

「お前・・・・・俺がいない間に、ここにそいつ連れて来たのか?」

「そうよ。彼、幸太くんって言うの。でも1回きりよ。」


「そう言う問題じゃないだろ!」


八尋と彼女の間に亀裂が生じていた。





八尋は全財産を使い切り1日90円で過ごさなければならないハメになった。

しまいには彼女に頼み込んでお金を借りる。


そうしてどうにか毎日を送っていた。


ところが不幸な事は続くものだ。

会社に借金してることがバレて解雇されてしまったのだ。


どうすればいいのか悩み苦しむ八尋。

だがこれでもかと言うくらいまだ八尋は絶望感を味わう。


八尋は新宿歌舞伎町で見知らぬ男と腕を組んで歩いてるカップル・・・

それは八尋の借金を抱えても守りたい愛していた彼女だった。