先日、人生初めてのお見合いの仲立ちをしました。
お見合いと言ってもごくカジュアルなもので、
男性側と女性側、それぞれの紹介者を伴って、
カフェでモーニングを食べながらのお見合い……食事会…？
私は30代前半の男性側、私の友人が20代前半の女性側、
実は、4人とも共通の場で面識はあるのですが、
当の本人たちがほんのすれ違い程度の接触しかなかったので、
私の友人の見込みと熱意により(笑)、
このモーニングお見合いが早々にセッティングされたのでした。
いやぁ、何というかな、こんな経験。
グループで飲みに誘うとか、それとなく引き合わせるのではなく、
「話してみないと分からないよ？」と率直に誘ってのセッティング。
……朝の８時過ぎから、誰がこんなことしてる？
カフェで楽し過ぎるじゃない！何という時間の有効利用！
どちらかというと、若い二人に立ち会うというよりは、
まだまだお世話してもらう側の感覚だったけど、
いやぁもう全く、それは違うんだなぁと、
こうして人の行く末をアレンジしたり、導いていく方なんだなぁと、
なかなか感慨深い経験をさせてもらいました。
とはいえ、モーニングお見合いにしたのは、
私と友人が、ただ単にせっかちなお姉さま方だったからという訳ではなく(笑)、
それぞれ二人に午後から予定があったからです。
男性はのっぴきならないうち（私んち）の力仕事の助っ人に、
（以前からこのお願いはしてあって、変更がきかないものでした）
女性は大きな仕事を控え、自主的に職場に出るつもりということで、
休日はこの日しか合わないけど、お昼過ぎには解散して…
という段取りだったのです。
まあ、もしも二人の馬が合わなかった場合の保険というか、
「時間が来たから今日はここまで」の口実にもなるので都合も良く、
また、カフェに入った時点では、この後二人でデートに行けるのかしら？
と、……それも流れに任せるしかないという状態でしたから、
この日のモーニングお見合いは、却って塩梅が良かったのでした。
全員を満遍なく知っているのは私だったので、全体の調整役として、
共通の話題を振りつつ適当に沈黙を作りながら、
二人の雰囲気作りに務めました。
女性の方は、最初は自分からなかなか話せない子なので、
その点だけ男性に伝えておきましたが、
そもそも男性の好みがそういうことでしたし、
家族ぐるみの付き合いで学生時代から彼を知る私としては、
親戚の子のような感覚しかなく気が付きませんでしたが、
実はなかなか周囲からも評判のいい、爽やかな包容力を身につけていて、
彼の醸し出す居心地のいい雰囲気は（ヤツはそれなりに慣れている！）、
ただでさえ10も年下の彼女からすれば、
30代の余裕を感じるのも無理からぬことでした。
（でもやっぱり、私からすると「えーっ！？」なのですが。笑）
そうです、ご安心ください。(笑)
1時間ほどお茶した後、２人は自然とデートに行くことになりました。
あぁ、良かったあ！
私たち仲立ち人はさっさと退散して、
うまくいけばいいなぁと、そわそわしながらタイムリミットを迎え、
約束の時間より少し早く、男性が私の家に来てくれました。
「あれ？うまくいかなかったのかしら？」と、
ちょっと怪訝な気持ちで私は玄関に向かいながら、
油断と興奮の「どうだった！？」を発するや否や、
彼の後ろにちらりと人影が見えました。
「実は〇〇さんも一緒に来てて…」という彼の言葉を継ぐように、
「来ちゃいました。私もお手伝いします」と、
照れ隠しのようなガッツポーズをして見せる彼女がそこに……！！
おおおお！ こんなことってあるものなのか。
彼女の仕事、その日はやめにしたそうです。
「大丈夫です」って。(笑)
更に聞けば、力仕事（荷物運び）の手伝いをしてくれた後、
二人で映画を観に行くというから、更にびっくり！
でも、何で“進撃の巨人”なのぉー！？(笑)
彼女の性格からすると、拍子抜けするほどの出来事でした。
それを見た私の主人は、
「あんなに甲斐甲斐しく……もう、彼女じゃん？」。
うーん、やっぱり、そう見えますぅ？
雰囲気いいもんねっ。
ま、仲立ち人としては、初デートの直後にお互いの感触を聞いて、
“気が乗らない” “合わない”ということであれば、
変な雰囲気にならないように、速やかに方向転換を図る必要があるので、
その点だけは確認しましたが（お見合いはここ大事！笑）、
そんな心配は他所に、もうその時には次の約束を二人はしていましたので、
これはひょっとするとひょっとするかもしれない、という感触でした。
あとは、流れに任せるだけですねぇ。
成るも成らぬも、二人次第。
ここから先は干渉しません。
他人事ながら、こんなワクワクはいつ以来か。(笑)
恋だねぇ…
若い二人だねぇ…
既婚者は皆、しみじみしちゃいました。
