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ワンツーよりツーワンのほうが有利だったかも!

熱戦つづくフィギュアスケート世界国別対抗戦。この大会の優勝を目指す日本チームは、男子シングルで羽生結弦氏と宇野昌磨クンがワンツーフィニッシュを達成。ポイントを大きく積み増して、初日につづきトップを維持。優勝へとまた一歩近づきました。

前日はプリンスにごめんなさいした羽生氏は、フリーもパーフェクトには及ばない演技。4回転サルコウは抜けて1回転となったり、最後に入れようとしたトリプルアクセルも抜けて1回転となったり、目立つミスもいくつかありました。しかし、それでもこの強豪たちをおさえてのフリー1位は世界王者の面目躍如。あれだけミスって200点超えというのは、あらためて絶対的な底力を感じさせる演技でした。

特に4回転トゥループからハーフループを挟んでトリプルサルコウにつなげた3連続ジャンプは、「この人、何やってるんだろう…」と呆けるような大技でした。「4T+1Lo+3S」は世界初の認定という話ですし、何だか人間が4回まわるのって意外に簡単な気がしてきました。(試しに自分も家でやってみたら1回転で華麗に着地/限界を突破する気持ちでやったら1回転で華麗にオーバーターン)

さらに演技後半に4回転を3度、トリプルアクセルを2度(うち1回は抜ける)試みるという狂気の追い込み。抜けたジャンプを取り戻そうとしてこうなっているとしたら、「正当防衛で殴り殺す」レベルのやりすぎなんじゃないかという感も。特にこの試合はSPとフリーの合算をするわけでもないので、1位であるならば190点でも200点でも300点でも同じこと。オーサーコーチが「何やってんだアイツ!」「ちょっと目を離すとコレだ!」「今度こそこのチョーカータイプの鈴をクビにつける!」と叫びながら飛行機に飛び乗っていないか心配です。

↓エキシビションでやるジャンプ大会を試合の緊張感のなかでやってんじゃないか説!


最後に抜けたジャンプが本当に3Aだったかどうかは、誰にもわからない!

まさか「ムシャクシャして4A」説じゃあるまいな!


↓滑り終わった戦いの神は、キス&クライでリボンをつけたカワイイ子に早変わり!

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以前、別の試合では序盤のミスをリカバリーしてやろうと3連続ジャンプの3つめで4回転サルコウを跳ぼうとしたという話がありましたが、それと合わせて考えると「4T+1Lo+4S」という超大技も視野に入ってきているのかもしれません。もし実現すれば基礎点21.3点、演技後半なら1.1倍ボーナスがついて23.43点。だから何だって話ですが、とにかくまだまだ進化の余地というものがあるんだという予感を抱いて来季を迎えられるというのは嬉しいかぎりです。見事なフリー1位、お疲れ様でした。

そしてリボンを外した羽生氏が熱烈応援を開始すると、日本チームの仲間も勢いに乗ってつづきます。最終滑走で登場の宇野昌磨クンは、二度の4回転フリップで乱れを見せるも、惜しいのはそこだけという十二分な演技。日本の応援席では羽生氏が「うん、うん」とリンクを睨みつけながらうなずき、手応えを感じているようすです。演技後まで含めて表情を崩さずに集中した応援をし、一番に駆け寄ってくる姿には「あぁ、松岡修造ってこういう感じで生まれるんだな」と僕も思わずニッコリ。これまでも大会中に大声で他選手を応援する姿がしばしば目撃されてきた羽生氏ですが、松岡修造さんと同じ系統のキャラなのかもしれませんね…!「応援」に関しては…!

↓宇野クンの演技をガチの応援で見守る羽生氏!大会を通じて、ひとりだけ違う大会の選手が混ざってる感が否めないwww



国別ってこんなにガチなヤツだっけwww

「真央&殿が踊ってる大会」ってイメージなんだけどリニューアルしたのかなwww

「ショートありがとうございます!」「ショート申し訳ございません!」とか体育会系の営業マンみたいになってきたwww


↓アメリカチームなんかこんなノリなんだけど、日本だけギラギラしてたりしないですかね!

新葉ちゃん、ウチの松岡修造のハチマキを奪い取れ!

三原さん、頭にリボン乗せて旗立てて法被着せて!

「私たち、この格好で応援してもらったほうが絶対にパワーが出る気がするんです」って言ったら、断れないから!

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男子シングルではワンツーの23ポイント、ペアのSPとアイスダンスのフリーでは6位で7ポイントずつを積み増し、ここまでの時点で日本は81ポイントの1位となりました。2位にアメリカが78ポイントでつけ、3位にはロシアが74ポイントでつづきます。優勝のチャンスがあるのはこの3つまでか。カナダや中国はシングルで若干駒不足感もあり、ここからの追い上げは難しそうです。

残すは22日の女子シングルとペアのフリープログラム。すでに終了しているショートプログラムの順位そのままでフリーも決着した場合は、日本は25ポイントを積み増して106ポイントに、アメリカは20ポイントを積み増して98ポイント、そしてロシアは32ポイントを積み増して106ポイントとなる計算。うぉ、同点だ。これは最終演技まで優勝がもつれる展開となりそうです。

もし同点で並んだ場合は、異なる2種目での獲得ポイント上位2名のポイントを合算して比較とのこと。この合算というのが今大会からSP・フリーにそれぞれポイントがつくこともあってよくわかりませんが、SP(SD)・フリーの合計点が多い選手(もしくは組)の得点を2種目ぶん合計するということでしょうか。

ロシアはメドベージェワが女子シングルでSP・フリーともに1位で24ポイントを獲得することが濃厚で、もう1種目は合計20ポイントを獲得したアイスダンスでしょう。足して44ポイント。日本は男子シングルの宇野クンがSP1位、フリー2位で23ポイントを獲得。あとは女子シングルということになりますが、SP上位の三原さんがフリーでも3位となれば合計20ポイントで、宇野クンと足すと43ポイント。いやー、これはしびれる戦いとなりそうです。

↓見かけは大差だけれど、日本は力量上位の男子シングルが終わっているので、実はものすごい接戦!

「あれ、女子とペアがこのままいくと」
「最後の順位決定のところで負ける計算か?」
「ペアが頑張って5位以上になるとか」
「女子シングルでSPより順位を上げるとか」
「何かひとつ頑張りがないと負けちゃう?」
「くそー、宇野クンにあと1点あればな」
「宇野クンにあと1点あれば」
「女子とペアが今の順位キープでいけるのにな」
「宇野クンは何で23ポイントなんだっけ」
「そっか、フリーでは2位だったもんな」
「同点のケースまで考えたら」
「フリーでも何としても1位になって」
「ひとりで24点取るほうが」
「有利だったかもしれんね」
「一体誰にフリーの1位を持ってかれたんだっけ」
「アーーーーーーーーーッ!!」

これが団体戦の難しさ!

なるほど、そういうパターンもあったか!


「フリー申し訳ございませんでした!」の声が遠くで小さく聞こえる!