ますます高齢化が進む我が国において、深刻化が進む問題のひとつが、認知症患者の増加。
その中で多くの方がご存じな病名といえば
アルツハイマー病
だと思いますが・・・今日は 『世界アルツハイマーデー』 なのだそうな。
これは1994年にスコットランドのエジンバラで第10回国際アルツハイマー病協会国際会議が開催された際、その初日であった9月21日に〝アルツハイマー病等に関する認識を高め、世界の患者と家族に援助と希望をもたらす〟事を目的として 『世界アルツハイマーデー』と宣言したもの。
アルツハイマー病とは、不可逆的な進行性(つまり治癒不能)の脳疾患で、記憶や思考能力がゆっくりと障害され、最終的には日常生活の最も単純な作業を行う能力さえも失われる病気のこと。
殆どの場合60歳以降に初めて症状が現れる、高齢者における認知症の最も一般的な病気。
この病名は、初めてこの病気の症例を発表したドイツの医学者・精神科医、
アロイジウス・"アロイス"・アルツハイマー (1864-1915)
Aloysius "Alois" Alzheimer
に因んで命名されました。
1901年に診断したアウグステ・データーという女性患者に、それまで見られたものとは異なる嫉妬妄想や記憶力低下などの症状を発見したアルツハイマーは、彼女の死後に脳を調べた結果多数の異常な凝集体(老人斑)と線維のもつれを発見。
この研究結果を1906年にテュービンゲンで開催されたドイツ南西医学会で発表したのが発端。
1910年にクレペレリンが著述した精神医学の教科書でこの症例が大きく取り上げられたことから、アルツハイマー病(またはアルツハイマー型認知症)という病名が確立されたのです。
文部科学省・科学技術政策研究所は、2030年までにアルツハイマー病の進行を阻止する技術が開発されると予見しているようですが、残念ながら現在のところ特効薬は未開発。
ということは、私たちとしては罹患を未然に防ぐしかありません。
一般的に言われている予防策としては、
◆ 常に頭脳を使う生活を心がける。
◆ ダイエット(肥満・高血圧症の人が罹患しやすい)。
◆ 適度な運動
◆ カテキンを含む日本茶を多く飲む。
◆ DHAを多く含む青魚を食べる。
などがありますので、常に心掛けておくべきでしょう。
とは言え、私を含めた50歳代以上の方は物忘れなど自覚症状が気にかかることが多少なりともあるはず。
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もし正解率が80%未満だったら、専門医にご相談を・・・。