今日のタイトルの数字でピンッとくる方は、かなりのプロ野球・・・と言うか、メジャーリーグ通でしょう。
プロ野球には、今後おそらく破られないであろう〝不滅の記録〟がいくつかあります。
その中のひとつに私が挙げたいのが、メジャーリーグの連続試合安打記録の〝56〟。
今から77年前の今日・1941年7月16日にこの記録を打ち立てたのが、ニューヨーク・ヤンキースの主砲
ジョセフ・ポール・ディマジオ 選手
Joseph Paul DiMaggio
同年5月15日から始まった毎試合安打を、この日まで56試合続けた間の成績は、安打数91、4安打4試合・3安打5試合・2安打13試合・1安打34試合。
残念ながら57試合目に3打数ノーヒットで記録が途切れましたが、その次の試合からまた16試合連続安打を記録したというのですから、まさに安打製造機。
私が凄いと思うのは、彼が単なるスプレーヒッターではなく、通算361本ものホームランを放ったパワーヒッターでもあり、更には右打ちだったこと。
いわゆるボテボテの内野安打が左バッターに比べて格段に出にくいことを考えれば、まさに驚異的な数字。
歴代ランキングを見てみると、
2位 44試合 ピート・ローズ (左右)
3位 41試合 ジョージ・シスラー(左右)
4位 40試合 タイ・カップ(左)
と、2~4位まではスイッチヒッターか左。
それでもディマジオより10試合以上も水を開けられています。
ちなみに日本のプロ野球では
1位 33試合 高橋慶彦(広島・左右)
2位 32試合 長池徳二(阪急・右)
3位 30試合 野口二郎(阪急・右)
秋山翔吾(西武・左)
長池・野口両選手は右ですが、記録は遥かに下。
高橋選手が日本記録を更新したのは1979年ですから、40年近く破られていないことからも連続試合安打記録更新がいかに難しいかが分かります。
イチロー選手でさえ、日本では23試合連続を2度、メジャーでは27試合連続に留まっているのですから。
※この連続試合安打記録に関する動画を、こちらでご覧ください。
イチロー選手も登場してますョ。
ディマジオ選手の通算成績は、13年の選手生活で6,821打数
2,214安打 打率.325。
「あれ、意外に選手生活が短いかったんだ・・・」
と感じた方も多いと思いますが、それもそのはず。
1914年生まれの彼が最も脂の乗っていたはずの29~31歳すなわち1943~45年シーズンを兵役で棒に振ったから。
もしこのブランクがなければ、ホームランはあと100本は上乗せしていたはず。
彼の背番号〝5〟がヤンキースの永久欠番になるのは当然でしょう。
彼の記録を抜ける選手・・・少なくとも右バッターでは、今後まず出てこないでしょうネ。