昨日のニューヨーク株式はマチマチの流れ。
「景気回復期待」と「貸し倒れ増懸念」の綱引きといった感じに。


金融株が下げた影響でダウは安く、スターバックスとかアップルなどの上げを中心にナスダックは高くなったという感じに。


短期的には「景気対策」による業績の下支え効果で上がるのはわかるが、政府の財政にも限界がある。ましてや巨大な破たんの表面化は避けられない。ノンバンクのCITの経営破たん、カリフォルニア州の財政破たんは避けられそうもない。企業は業績改善傾向にあるが、その大きな要因はリストラの進展。リストラされた人があふれてしまえば需要減と社会コストの増大が同時に起きることになってしまう。


「景気回復期待」といいながら「消費の先食い」しかやっていない。そんな雰囲気だけを感じる。プロザックでムリヤリ陽気にさせられているような雰囲気を、今のニューヨーク株式に感じる。投与し続けないとならないクスリなんて、徐々に効かなくなるのだが、最近の「景気回復」にはそんな雰囲気を感じずにはいられない。


きょうの東京株式は、どっちみち様子見なんだろう。昨日ドカンと上げた信越化学はさすがに下げるのだろうが、ほかは予測がつきにくい。短期的には意味不明で、1・2週間のレベルでは高過ぎって感じを受ける。


うかつに手を出すな。利食いはすばやくってところ。それしか書けない。


今朝のカキコは以上です。