・・・青年
先生は「全ての悩みは対人関係にある」
とおっしゃる。
裏を返せば、我々の幸福もまた、
対人関係の中にあるのだ、と。
しかしわたしには、
このあたりがまだ納得できません。
・・・哲人
人間にとっての幸福とはなにか。
これは哲学が一貫して問い続けてきた
テーマの一つになります。
わたしは幸福の正体について、
深く考えてきた。答えを探し求めてきた。
けれども「自分がどうやって幸福になるか?」
については、必ずしも深く考えてこなかった。
わたしは哲学の徒でありながら、
幸福でなかったのかもしれない、と。
・・・青年
なるほど。
先生とアドラー心理学の出会いは
違和感から始まったのですね
では、聞きましょう。先生は結局、
幸福になれたのですか?
・・・哲人
もちろんです。
人間にとって最大の不幸は、
自分を好きになれないことです。
この現実に対して、
アドラーは極めてシンプルな回答を用意しました。
すなわち、「わたしは共同体にとって有益である」
「わたしは誰かの役に立っている」
という思いだけが、
自らに価値があることを実感させてくれるのだと。
すなわち貢献感を持てればそれでいいのです。
嫌われる勇気
岸見 一郎、古賀 史賀 著
「あなたは幸福ですか?」
と神様から問われて、「はい幸福です」
と答えられるほどの幸せは感じていない
そりゃ、人並みの幸せと言えるほどの
生活はさせてもらっているから
この毎日を不幸だと言えば
バチが当たるだろうけれど
もっとお金があって
好きなことができたらどんなにいいだろう
などと思えて仕方がない
というのが偽らざる気持ち・・・
でも自分の預金口座に
支えきれないほどのお金があって
自分が思いつく、したいことなどは
ほぼ、全て実現できたとして、
それが幸福と言えるだろうか・・・
たった一人でもいい、その人から
感謝される方がどれだけ素晴らしいだろうか
あなたのおかげで
こんなにも幸せにさせてもらっています
そんな感謝の気持ちを伝えてくれた時
その喜びこそが最高の幸せと言えそうだ
でもこれだけしてあげているのに、
どうして一言の感謝もしてくれないのか
といつも見返りを期待している自分がいる
この気持ちさえ払拭できればいいのだが・・・
早起き鳥
人気ブログランキングに参加
読者の皆様のご支援に心から感謝申し上げます。