1939年まで,森林は
さしたる被害も被らなかった。
がその年、第二次世界大戦がはじまった。
自動車はまだ、木炭ガスで走っていたので
木材が大量に必要になった。
そこでまず、
1910年に植えたカシワから
伐採の手がつけられた。
しかし、あのあたり
自動車道から遠すぎたので
会社は採算があわぬとみて
あきらめた
老人はなにも知らなかった。
そこから30キロも離れたところで
あいかわらず、しごく平和に
仕事をつづけていたので
第一次大戦同様、第二次大戦も
ただ黙々と木を植えつづけた
「木を植えた男」
ジャン・ジオノ原作
フレデリック・バック 絵 寺岡 襄 訳
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開発による自然破壊ばかり考えていたが
最も大きな自然破壊,戦争を忘れていた
一刀両断、問答無用の戦争による破壊
そして戦争という大義名分による森林伐採
なんとも痛ましい
ブフィエのミッションを考えると
あきれかえってしまう人間のエゴ
でも森林伐採から救われたのである
採算が合わないほどの山奥であったこと
ブフィエはそれさえも予測していたのだろうか
人間が暮らすところから
できるだけ遠いところ...!
自分の一日の種を植えるという作業
遠いという気の遠くなる作業
ブフィエは最大最高の天敵は人間だ
としっかりと認識して
種を植える場所を綿密に考えていたのかもしれない
早起き鳥
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