医療と介護の協働した
日本一のホームを目指したものの
芦花ホームがあるのは東京都世田谷区、
1995年、世田谷区では
当時の区長を筆頭に多くの方が
「日本一の介護施設を作ろう」と
理想に燃えていました。
しかし、最初の年にその理想はつまずきました。
事件が起きたのです。
入所者は徘徊や介護拒否など問題行動もあります。
そのうちに体力が衰退し、
食事をとることができなくなります。
介護士は三食完食させるのが
腕の見せどころという思いがあります。
しっかり食べて、
1日でも1時間でも長く元気で生きていてほしい
と思うご家族の気持ちを背負って
「あと、もう一口食べて」
と一生懸命食べさせようとしました。
ところがあと一口が仇になったのか、
誤嚥性肺炎を起こした方が
治療の甲斐もなく亡くなられてしまったのです。
家族は「ホームに預けるまでは元気だったのに、納得いかない」
と裁判所に訴えました。
「平穏死」という選択
石飛 幸三 著
介護現場ではこのような
いざこざが起こっている
そうなれば、介護の現場で働くスタッフとすれば
護身の姿勢に入るだろうし、
管理者も記録に励むことになるだろう、
勢い職員の仕事は介護の仕事とは別の
守りのための記録に励むようになるだろう
忙しい介護現場はますます煩雑になるだろう
歯車は悪循環の回転を始め出したらもう止められない
その後のことは素人の僕にも想像がつく
でも、立場を変えて
なぜ、家族は大切な老人をホームに預けたのか?
もしホームに預けなかったらどうなっていたのか?
もしホームに預ける前に
老人が誤嚥性肺炎を起こしたら
あなたはどうするのか
自分中心に考え、
何かよくないことが起これば他人のせいにする
攻める相手がいなけれは役人のせいにする
僕が役人だった頃いつも耳にした言葉
「俺達の税金で飯を食っているくせに
何をやってるんだ・・・」
腹のなかが煮えくり返っても
ただひたすら、我慢した
組織は保身、何かあったときのための
言い訳、逃げ道作りに精を出す
そうなったらもう、この悪循環の歯車は止められない・・・
早起き鳥
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