早起き鳥 

【未明混沌】今日も必ずお元気で…!

ホームに預けるまでは元気だったのに!

2017年08月07日 04時14分39秒 | 読書




 医療と介護の協働した

日本一のホームを目指したものの

芦花ホームがあるのは東京都世田谷区、

1995年、世田谷区では

当時の区長を筆頭に多くの方が

「日本一の介護施設を作ろう」と

理想に燃えていました。


しかし、最初の年にその理想はつまずきました。

事件が起きたのです。

入所者は徘徊や介護拒否など問題行動もあります。

そのうちに体力が衰退し、

食事をとることができなくなります。

介護士は三食完食させるのが

腕の見せどころという思いがあります。


しっかり食べて、

1日でも1時間でも長く元気で生きていてほしい

と思うご家族の気持ちを背負って

「あと、もう一口食べて」

と一生懸命食べさせようとしました。


ところがあと一口が仇になったのか、

誤嚥性肺炎を起こした方が

治療の甲斐もなく亡くなられてしまったのです。

家族は「ホームに預けるまでは元気だったのに、納得いかない」

と裁判所に訴えました。


  「平穏死」という選択

          石飛 幸三 著



     







 介護現場ではこのような

いざこざが起こっている

そうなれば、介護の現場で働くスタッフとすれば

護身の姿勢に入るだろうし、

管理者も記録に励むことになるだろう、

勢い職員の仕事は介護の仕事とは別の

守りのための記録に励むようになるだろう

忙しい介護現場はますます煩雑になるだろう

歯車は悪循環の回転を始め出したらもう止められない

その後のことは素人の僕にも想像がつく


でも、立場を変えて

なぜ、家族は大切な老人をホームに預けたのか?

もしホームに預けなかったらどうなっていたのか?

もしホームに預ける前に

老人が誤嚥性肺炎を起こしたら

あなたはどうするのか

自分中心に考え、

何かよくないことが起これば他人のせいにする

攻める相手がいなけれは役人のせいにする


僕が役人だった頃いつも耳にした言葉

「俺達の税金で飯を食っているくせに

何をやってるんだ・・・」

腹のなかが煮えくり返っても

ただひたすら、我慢した

組織は保身、何かあったときのための

言い訳、逃げ道作りに精を出す

そうなったらもう、この悪循環の歯車は止められない・・・



       早起き鳥




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