早起き鳥 

【未明混沌】今日も必ずお元気で…!

保護責任者遺棄致死罪

2017年07月26日 04時29分55秒 | 読書




 私は、はじめから生きることを

放棄してただ何もしない、

自然に任せてそれが平穏死だなどと

脳天気なことを言っているのではありません。

方法があるのにしなければ無責任だとか、

保護責任者遺棄致死罪だといって、

何かをすれば

それがあたかも善であるかのような

独善的思考が危険だと言っているのです。

それが今、日本でこれだけ多くの認知症高齢者に

胃ろうをつけている背景なのです。


この高齢化社会、はっきり言えば、

ただその生物的病態だけを診て

それを変えようとすることよりも

老衰を受容して生活の質を支援することの方が

本人のためになると言えましょう。



  「平穏死」という選択

          石飛 幸三 著



     







 保護責任者遺棄致死罪、

なんとも暗いイメージの虚しい罪

でもその定義はなかなか厄介

何もしないことが罪に当たるのか・・・

その罪がある以上、その罪を盾に、

しなくてもいい処置をする

そしてそのしなくてもいい措置で、

また別の問題が発生する

その悪循環の中で苦しみ続ける患者

何もせず、じっと手を握り、そばにいてあげること

それを保護責任者遺棄と犯罪者とされてしまう

のでは誰のための何のための法律なのかわからなくなる


でもその裏で、仕事を持っていて

看護や介護をすることができない場合には

病院に頼るしかない

その病院で何もしないなら、帰ってください

無責任とののしられるのもこれまたつらい

最期の時までどう生きるのか、

当人も家族も病院も施設もなかなか答えの出せない

難しい問題である



       早起き鳥




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