イノシシの肉が平気になるまで その1
イノシシの解体
昨年12月~いのししの解体を見せてもらっています。
もともと、輪島にはイノシシはいませんでした。私が能登に移り住んだときはもちろんいませんでした。熊や鹿などもいないのでどんなに森が荒れていても一人でどんどん山奥まで散歩に行っていました。
がしかし近年イノシシが海を泳いだり道路を通ったりして輪島にもとうとうイノシシがやってきました。
鳥獣害対策を何もしていなかった田んぼはどんどんイノシシが入って荒らされていきます。最初、イノシシが入った田んぼのコメは売れない。という話もありました。
私が輪島親子昆虫クラブでみんなでビオトープを作った時もすぐにイノシシに荒らされてしまいました。イノシシはどんどん増え続けていきます。
そこで旦那さんのお父さんが猟師の免許をとって檻を設置してイノシシを捕獲しだしました。そしてイノシシがどんどんかかります。が、しかし、イノシシは焼却場に燃やしに行っているだけで食べられていません。
お隣の珠洲市では若い猟師の方がみんなでイノシシを捕獲して解体するということを行っています。私も行きたいなーと思っていても珠洲は1時間以上かかるしなかなか行けないでいました。
この間、11月に母校東京農業大学の収穫祭に10年ぶりくらいに行きました。そこで、山梨県小菅村の農大の源流大学で活躍している先輩と博物学の話になりました。
それから動物の革の話になり猟師が捕獲した鹿の革を革業者に出してなめしてもらい革製品を作っていると教えてもらいました。
そしてその革製品がとても素敵でした!
これは出来そうだ!と思ってイノシシの革がほしくなりました。
輪島市の猟友会をしている方がたまたま知り合いだと判明し解体してる人が革をくれることになりました。
というわけで革をもらいに行きましたが、本人はいないく、奥さんに、ついでに肉も食べたいと伝えて下さいとお願いしました。
野生動物の肉は、学生のころに長野県の豊丘村のリンゴ園の方に昔もらいました。そのときはクマやシカをいただきました。とっても大事にしていてこれはおいしいんだぞ、めったに食べれないんだぞ!みたいな感じで頂きましたが、正直ちょっと気持ち悪くてあまり食べれませんでした。
なので積極的に食べたかったわけではないですが、ちょっと食べてみたいという気持ちはありました。
そしてその日の夜に電話がかかってきていまなら肉あげるよ!と言われました。
そして行ってみると、イノシシの絞め方やいろいろを教えてくれました。ヤマドリの羽もあり、頂きました。が、ダニだかノミがついていました。一通り話を聞きましたが面白くて次回は解体するのを見せて下さいと頼んでおきました。
2キロも頂いて家に持って帰りましたがちょっとそんなに大きな肉の塊を見たことがなかったので自分で包丁で切るのもちょっと気が引けていたのですぐにでっかい塊を冷凍庫へ入れました。
それから食べるのも勇気がいり、まずは切らなければなりません。しかし冷凍庫でかちんこちんになっていたのでぜんぜん切れません。自然解答を試みましたが毎回タイミングを逃しいつの間にか血だらけになってぶよぶよになっていることがありました。そうすると怖くてまた冷凍庫に戻していました。
なんとそんなことを2,3回してイノシシの肉と格闘していました。