新・眠らない医者の人生探求劇場・・・夢果たすまで

血液専門医・総合内科専門医の17年目医師が、日常生活や医療制度、趣味などに関して記載します。現在、コメント承認制です。

急性前骨髄球性白血病の説明(患者さん用)

2017-12-03 19:34:51 | 患者さん用(説明の仕方シリーズ2017年版)

こんばんは。

 

まさか患者さん向け記事を書こうと思った日に、2人の方から急性前骨髄球性白血病(APL)の記事の依頼が来るとは思っておりませんでした(笑

 

せっかくいただいた話ですので、早速書かせていただきたいと思います。

 

 


 

〇〇さんは今回、痣が増えて、血が止まりにくいということで近くの病院を受診され、すべての血液の数値が少ない(汎血球減少と言います)ことから当院へ紹介となりました。

 

外来でもご説明しましたが、かなり血が止まりにくい状況だと思われましたので、すぐに入院して検査や治療を受けていただいております。

 

僕が外来から上がって来るまでに、いくつかの検査を受けていただきましたが、それで大体の結論は出てきました。

 

〇〇さんの病気は「急性前骨髄球性白血病(APL)」と言います。APLは急性骨髄性白血病の1つのタイプですが、その中では最も予後が良い、すなわち治りやすいと言われている白血病です(寛解導入率90%以上、長期生存率80%)。

しかし、その一方で治療が遅れると最も命に関わりやすいと言われています。

 

今回、血液検査では白血球が1400/µl、酸素の運搬能力を示すヘモグロビン(Hb)という数値が8g/dl、血小板という止血の働きをする数値が1.5万/µlとかなり減ってきています。

 

また、凝固系と言われている一度止血した部分を補強する成分(二次止血と言います)もおかしくなっており、フィブリノゲンという値が75mg/dlです。これがあったため、緊急で輸血を開始しております(フィブリノゲン 100mg/dl未満は一般でも輸血適応、播種性血管内凝固(DIC)がある場合・・・特に線容系:出血傾向が強いの場合は150mg/dlを維持するように輸血)。この異常のレベルを反映するFDPという数値は160と上昇しています。

 

骨髄の検査では芽球と呼ばれる赤ちゃんレベルの未熟な白血球と、その少し進んだ「前骨髄球」と呼ばれる白血球が合わせて88%まで増えていました。その中には特徴的なFaggot細胞と呼ばれる腫瘍細胞も含まれています。

 

 

このような情報からAPLと診断しました。APL細胞は「出血を起こしやすくする因子」を持っています。この腫瘍が増えるほど出血しやすくなり、治療が遅れると脳出血などを起こしてなくなる可能性があります(しかも血が止まらないので、手術すらできない)。そのため、治療は急いだ方が良いと思います。

APLの多く(95%)にはPML-RARAと呼ばれる遺伝子の異常が関係しています。今回、この遺伝子の異常がわかるまで待っていては治療が遅れてしまいますので、今の時点でAPLの診断のもと特効薬を使用した治療を開始したいと思います(PML-RARAは95%に陽性ですが、Faggot細胞があればほとんどはPML-RARAです。他に3つの遺伝子型がありますが、そのうち2つではFaggot細胞は出ないと言われています。出るのは最も稀なSTAT5B-RARAですが、普通はあり得ないと思います・・・普通は)。

 

APLの特効薬はATRA(ベサノイド)です。この薬が出るまではAPLは最も死亡率が高い、最も治療が難しい急性白血病でした。それは抗がん剤でAPL細胞を壊すと、中にある「出血を起こす因子」が体内にあふれ出てしまい、それで出血を起こしてしまうからです。

 

ATRAはAPL細胞に作用して、赤ちゃんと幼稚園児くらいのレベルで止まっている腫瘍細胞の成長を助けます。止まっていた成長が進み始めると、この腫瘍細胞は成長しきったのちに死んでしまいます。この薬でAPL細胞が死ぬときは出血因子を出さないのです。この薬が登場して、治療の成功率が格段に上がりました。

しかし、ATRAも万能ではありません。この薬だけでは必ず再発することもわかっていますし、成長したがん細胞が多すぎると「分化症候群」と言われる合併症が起きることがあります。

 

分化症候群は「成長したAPL細胞」から戦いを起こす物質(サイトカイン)が大量に放出されます。それにより肺炎のような症状(呼吸不全)や発熱、むくみなどが起きます(頻度は2.5~26%、死亡率は10%とするものもありましたが、最近の報告は3.4%となっています)。

 

そのため、白血球の数でATRAだけで行くのか、抗がん剤も併用するのかを決めます。白血球の数が少なければATRAだけで治療を開始しますし、白血球が3000/µl以上であれば抗がん剤も併用します。途中で増えてきた場合も途中で抗がん剤を使用します。これは分化症候群のリスクと出血死のリスクをうまく調整した結果、こういう治療計画になっています。

 

この治療で当初「完全寛解」という状態を目指します。これは血液の数値が正常化し、骨髄の中の芽球+前骨髄球が5%未満になることです(APLだけは芽球だけでなく、芽球+前骨髄球で評価します)。

その後はダメ押しの治療を行なっていきます。ダメ押しの治療を地固め療法と言います。

(地固め療法は最近は亜砒酸を併用した治療が主体ですが、まだ臨床試験中ですのでぼかさせていただきます。ただし、地固め療法は3コースです。今のJALSGの亜砒酸を使用した臨床研究は4コースです。国によっては2コースもあります)

 

一般的に抗がん剤を使用しますと、様々な副作用が出現します。最も重要な副作用は骨髄抑制と言われるもので、正常な血液が減って行くものです。今も数値が下がっている白血球(抵抗力)がさらに下がったり、貧血や血小板減少が進んだりします。貧血や血小板減少に対しては輸血で対応します。しかし、白血球は輸血することができませんので(顆粒球輸血もありますが、一般には行いません)、様々な予防策を行います。まず、白血球が下がってきたら抗菌薬や抗真菌薬を予防内服していただきます。さらにアイソレーターや無菌室などを使い感染予防を行います。それでも発熱することがよくありますが、その時はもっと強い抗菌薬などを使って治療を行い、抵抗力の回復を待ちます。

 

他に嘔気・嘔吐については制吐剤で対応します。ドラマのようにゲーゲー吐くということは普通ありません。あと下痢をしたり、髪の毛が抜けたりします。その他にも予想していない副作用が出ることがあります。

 

ATRAについても先ほどの分化症候群のほか、皮疹や中性脂肪上昇などいくつか副作用が出ることがあります。

今後使用する可能性が高い、亜砒酸(トリセノックス)も分化症候群(地固め療法ではあり得ませんが)のほか、心電図異常(QT延長症候群は突然死の可能性のある不整脈を起こすことがあります。

 

治療を行えば、治る可能性が十分にある白血病です。一緒に治していきましょう。

 


 

こんな感じになると思います。他の悪性腫瘍よりも治療をしなければ数日でなくなる可能性がある腫瘍ですので、治療をしないという選択肢はあまり与えることはないです。仮にそれなりの高齢者でも治療できると思います。亜砒酸もありますので。

 

維持療法に関してはこのタイミングでは言いません。寛解導入療法が最も重要ですので。その後、地固め療法を行うにあたって、全体の話をするか、全体スケジュールを書く際に、維持療法を記入してさらっと伝えるか。

 

維持療法については新しい臨床研究でも検討されていますが、ATRAの維持療法は高リスク群では行った方が良いという結論になりました。かといって、挙児希望があるとか、副作用で内服できないということがなければ使うことが多いような気がします。

 

亜砒酸の地固め療法をおこなった後、どの程度維持療法に意味があるのか・・・少し注目しております。

 

 

最後に、今後APLを発症するような方がいたとして、ご家族がもし病気を調べられてこのページに来たときにお願いがあります。

 

僕一人の経験ですら、治療に入る前に亡くなった患者さんが二人います。一人は出張中に診断され、自宅がある関東に帰ってから治療を受ける・・・と言われて、移動中の列車の中で脳出血というものでした(もう一人の方も他の病院で入院が長引いて、専門施設の搬送が遅れたケースでした)。

連絡を受けて待ち構えていましたが、途中の駅から救急搬送され、亡くなられ田という連絡をいただいたことがあります。この病気は治療を開始したら治る可能性がかなりある病気です。その代わり治療に入るまでが大変な病気です。

 

もしこの病気を遠くで診断された場合に、どこで治療を開始するかは重要だと思います。もし地元でなかったとしても、寛解導入療法だけでも受けてくることができれば良いのではないかと思います。

 

長くなりましたが、とりあえずおわります。このあとすぐ急性骨髄性白血病の記事を更新します。

 

いつも読んでいただいてありがとうございます。今後もよろしくお願いいたします。

http://blog.with2.net/link.php?602868

人気ブログランキングへ←応援よろしくお願いします

なかのひと

blogram投票ボタン

それでは、また

コメント (36)    この記事についてブログを書く
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 本文の前に:過去の患者さん... | トップ | 僕の「急性骨髄性白血病の説... »
最新の画像もっと見る

36 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
ありがとうございます (わゆみ)
2017-12-03 20:58:46
こんばんは。
急性前骨髄球性白血病の説明ありがとうございました。
まさか、こんなに早くとは思っていなかったので感動しています。

私はこの病気が発覚した時、白血球が24000で即入院となり ベサノイド内服と抗がん剤を併用した寛解導入療法を行いました。

地固め療法は4コース行いました。
1コース 亜砒酸
2コース ダウノマイシン キロサイド
3コース 亜砒酸
髄注
4コース マイロターグ1回のみ 2回目は血球の戻りが2週間で戻らなかった為、今までの治療で成果も出ているし無理はしない方がいいと言う事でしませんでした。私的には大丈夫かなぁと少々不安が残りましたが、主治医を信じることにしました。
アンフェタミン先生は3コースと書いていましたが、私は白血球が多かったから4コースになったのでしょうか。
あと、再発はどれくらいありますか?
気にしない様にしようと思っても気になります。
ネットでC群は予後不良と書いてありました。

お忙しいと思いますので急ぎません。
また、不安な事があれば相談させて下さい。
JALSGの臨床研究だからです (アンフェタミン)
2017-12-03 21:09:42
>わゆみさん
こんばんは、コメントありがとうございます。

まず、白血球が多かったということですが、25%の方が白血球数>10000/µlと言われています。僕も8万くらいの患者さんを見ていますが、最初が大変でした。

地固め療法の回数についてはJALSGの最近やっていた臨床研究だからです。まぁ、その治療法の方が成績はさらに良くなると思います。

わかりにくくなりそうなので、本文に付け加えて起きます。

再発のリスクに関してですが、まず亜砒酸を用いた地固め療法は他国ではすでに成績が出ておりまして、無再発生存率が80~90%くらいになっています。これは比較対象としているグループが60%くらいですので、かなり良いことになります。

それも含めて、亜砒酸を使用した地固め療法の効果がどの程度再発リスクを下げるのかを検討すること、そして維持療法の上乗せ効果があるのかも検討事項だと思います。

ですので、今までの治療法よりは良いと思われますが、再発の可能性はなんとも言えません。

ただ、今まであるデータよりは良いと思います。少しでも心配が解消されていれば嬉しく思います。

何かあればコメントはいつでも歓迎いたします。

また、コメントいただければと存じます
ありがとうございます! (Nao)
2017-12-04 10:06:33
先生、おはようございます。
APLを一番に記事にしていただき感激です!
私も、まさか自分以外に記事の依頼をする患者さんが居るとは思いませんでした(笑)

私はこの病気が発覚した時、病院始まって以来の早期発見と言われました(^^;
今回記事にしていただいた中で、フィブリノゲンとFDPという項目は初耳だったので、改めて発覚時の数値を確認してみたところ、フィブリノゲンは220、FDPは20でした。
病気の説明を受けた時、「出血傾向は・・・(数値見て)一応あることはあるんだね~~(by教授)」程度で、済んだ記憶があります。まだ一つの痣も無かったので。
一度も輸血をしていないAPL患者、滅多に居ないですよね??(汗)

記事を読ませていただき、改めてこの病気の緊急性を認識しました。
私も人間ドックのタイミングが少しでも違っていたら、違う結果になったのかも・・と今さら怖くなったりしています。

地固め、私は亜ヒ酸で3クールのみですが、先日外来でK教授に確認したら、今後は日本も化学療法を使用しない方向に進むんじゃないかな・・っておっしゃってました。
現在の臨床試験結果が出てからになるでしょうから、数年先のことになるのかとは思いますが、そうなっていけば治療中の身体の負担はかなり違うと思います。
個人的には、ATRAで完全寛解までいけた患者さんだけでも亜ヒ酸のみの地固めに移行しても良いのでは?と考えてしまいます。(私がそうなので)

維持療法のアムノレイク、今月2クール目を飲みます。
1クール目では副作用に苦しみましたが、今回は酷くならないことを願ってます。
維持療法の必要性、自分が二人いたら両パターンを試してみたいです(笑)
やらなくて良いような気もするけど、やはりやらない選択肢を選ぶのは勇気が要りますね。
今回の副作用の状態で今後のことはまた相談しようと思っています。

お忙しい中、本当にありがとうございました。
私のBlogにも記事の紹介をさせていただきたいと思います。
もし不都合等ありましたらお知らせください。
JALSGの情報が見れなくて (アンフェタミン)
2017-12-04 22:10:32
>Naoさん
こんばんは、コメントありがとうございます。

Naoさんの初診時のデータは確かにすごくいい状態で見つかったのだろうと思います。だいたい、かなりのDIC(播種性血管内凝固)の状態で受診されますので、急いで治療になります。
医療従事者はかなり焦って、早く来いと思っているのに、患者さんは家族が集まってから受診されたりして(すごく、心配するんですよ。僕なんかは)。

一度も輸血をしなかった患者さんは僕はみたことはありません。新しいJALSGの臨床試験になってからは僕は主治医としてあまり関わっていない(お一人だけ登録しましたが)です。以前と比較すると亜砒酸を使用した地固め療法ではあまり輸血をしなくて良いかもとは思っております。

維持療法に関しては対応できるならばした方が良いと思います。効果についてはやってみないとわからないです。やらなくても治っているかもしれません。ただ、やらなくて再発した場合は後悔すると思いますので、今の時点ではできるならばやってくださいとしか言えないです。

う〜ん、JALSGのプロトコールを確認したいのですが、IDやパスワードが必要ですしね〜。

また、コメントいただければと存じます
取り上げて下さってありがとうございます (ゆきち)
2017-12-11 18:55:34
少し前にAPLの維持療法についてご相談させて頂いたものです。あれから頂いたアドバイスを参考に主治医と相談した結果、肝臓の数値も気になるが、続けた方がベターだろうとのことでベサノイドを継続することになりました。ご報告と御礼をと思っていましたところこうして、APLを取り上げて下さり感謝です。

とてもわかりやすいです。受診のわずかな時間では不安や疑問について聞くことも難しいです。ですからこういう形で伺うことができ私たちにもわかりやすい説明をして下さるこの『患者向け』の記事は本当にありがたいです。

できれば、M3vについて、教えて頂けたらありがたいです。M3とどこがどう違うのでしょうか?

また、検査の方法ですがWT1という検査で経過を見ている方とRARA検査で経過をみている方もいますね。どうちがうのでしょうか?

また、再発は、それらの検査でどう判断していくのでしょうか?

また、教えて頂けたらありがたいです。よろしくお願い致します。


ありがとうございます (アンフェタミン)
2017-12-12 05:14:15
>ゆきちさん
おはようございます。コメントありがとうございます。

まず、維持療法の継続という治療方針が決まったということで、良かったと思います。教えていただきまして、ありがとうございます。

M3vについては1つ目は、通常のM3が顆粒が大きくて多いという特徴がありますが、M3vは顆粒が細かい(小さく)。2つ目の特徴として白血球数が異様に多くなることです。パッとは出てきませんが、昔の記憶だと中央値で白血球数が7万とか8万くらいの報告があったような気がします。
何か遺伝的な要素はあると思いますが、PML-RARAの異常というのは変わりません(Faggot細胞も認めますし、15番と17番の転座です)。

WT-1 mRNAは月に1回測定できる急性骨髄性白血病や骨髄異形成症候群の病状把握のマーカーになります。PML-RARAで見ているのはAPLの方だけです。

臨床研究(JALSGの)の場合はどうなっているか、後日確認いたしますが、汎用性があるものと特異的なものの違いになります。保険が使えるかどうかもありますが。

どちらも数値が増えてくるようであれば血液学的な再発が近いと判断すると思います。

また、コメントいただければと存じます


Unknown (ゆきち)
2017-12-13 12:22:41
ありがとうございます。以前血液検査で異常な細胞の数値が少し出ていて再検査で異常なしとなったことがありますがRARA検査も一度陽性になったとしても数値が増えなければ寛解維持できていると判断され数値が微量ならしばらく様子をみるなんてことがあるのでしょうか?

患者も家族も数値が少しでも出ると即再発かと焦ります。先生の説明から数値の変化をみる期間があるように読みとれます。陽性になったとしても数値が少しなら慌てなくてもよいということでよいのかなと。そのあたり大変気になる所です。宜しくお願いします。
数値よりはトレンドを見ます (アンフェタミン)
2017-12-13 21:04:46
>ゆきちさん
こんばんは、コメントありがとうございます

WT-1 mRNAが低い値でウロウロしているくらいならば警戒するだけかもしれません。
また、AML1-ETO(t(8;21)転座の遺伝子変異)などだと、mRNAが陽性になっても再発とは関係ないというデータもあります(昔のやつですが、確かに関係なさそうです)。

PML-RARAが陽性になったら・・・というとちょっとわからないのですが、僕は陽性になった患者さんはやはり再発してしまいました。
基本的にこれらのマーカーが二度続けて上がったら(3点測定し、上昇傾向と判断したら)再発疑いで動き出します。数値よりもトレンドを見ます。

上がったり下がったりだったら、少し様子を見るかもしれませんが、維持療法中ならば、それも考慮して検査などを組み立てると思います。

また、コメントいただければと存じます
ありがとうございました (ゆきち)
2017-12-17 16:54:53
丁寧な説明ありがとうございました。手元の本にはLALAがでたら3ヶ月以内に再発するとあり、ちょっとびっくり。再発した場合の治療について教えて下さい。次の治療は、本には亜砒酸でとありますがそれでまた寛解に至ればそのまま様子を見ていくのでしょうか。それとも、引き続き必ず移植になるのでしょうか?

APLの再発の最近の治療についてもしわかりましたら教えて頂ければと思います。
亜砒酸をベースにした治療を行います (アンフェタミン)
2017-12-18 06:17:16
>ゆきちさん
おはようございます。コメントありがとうございます。
再発時の治療に関してですが、おそらくAPL205Rから変わっていないと思います。

亜砒酸による寛解導入療法、地固め療法(2回だったような)をおこなったあとに大量キロサイド療法を用いた治療を行い、この治療中に末梢血幹細胞採取を行います。そして自家末梢血幹細胞移植ができる人(十分な幹細胞が取れた+幹細胞源もPML-RARA mRNAが陰性)は自家移植というようなプロトコールだったはずです。

PML-RARAが陰性にならない場合は同種移植を検討すると思いますが、最初から同種移植は行わないと思います。

また、コメントいただければと存じます

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

患者さん用(説明の仕方シリーズ2017年版)」カテゴリの最新記事