ブログ人気投票にクリックいただけると幸いです!
自分の経験から考えても、子どもの頃の経験が、意識的にも無意識的にも、その後の人生に影響を与えることは確かです。子どもの頃の体験が、大人になった自分に少なからず作用することを考える時、思い出すのはシュリーマンについてです。
シュリーマンは、知っての通りトロイア遺跡を発掘した人物として有名です。最近では、発掘手法や自伝を含めて、ちょっと評価が下がっているようですが。
古代への情熱—シュリーマン自伝 (新潮文庫)では、幼い頃に見聞きしたホメロスの『イーリアス』に登場する伝説の都市トロイアが、神話の世界ではなく実在すると考え、大人になってその遺跡を発掘する感動的な話が綴られています。
その内容が仮に尾ひれが付いて誇張されているとしても、この本から読み取れる、幼い頃の体験が人生に大きな影響を与えるという普遍性を、否定することはできません。
東京宝塚劇場で行われた月組公演『1789 −バスティーユの恋人たち−』(~7月26日まで)に、教室の教え子の101期生が東京デビューしたことは、以前のブログで綴りました。この舞台を、私は2度観劇しました。今回その生徒のお母様にS席のチケットを入手いただき、私は7月20日に3度目の観劇に出かける予定でした。
マッキーの教育:宝塚音楽学校 第101期生 文化祭
マッキーのお出かけ:宝塚月組公演「1789ーバスティーユの恋人たちー」を観て
ところが、今年小学校に上がった子が、宝塚歌劇を見てみたいと私に熱望しました。今までのチケットは、2階A席でしたが、今回は1階S席です。はたして、小学1年生が長時間の歌劇を集中して観劇できるか不安でした。
「ちゃんと行儀良く観るから!」と言う言葉を信用して、当日になって私の代わりに、この子が宝塚歌劇を観ることになりました。チケットは1枚で、お隣は101期生のお母様。突然に、ご面倒をおかけすることになってしまいました。
ただ、この子は、興味の向く対象ですと、かなり長時間でも集中することができる性格です。歌劇という形式であることと、この子が経験したことのない大音響の舞台ですので、そこが少し心配でした。
舞台が終わって出てきたその子を見れば、とても満足した顔をしていました。生徒のお母様の話でも、ちゃんと観ることができたとのこと。ロナンとオランプ、それにマリー・アントワネットと、変装してロナンを牢獄から救い出したオランプの父がとても良かったと、興奮気味に話してくれました。子どもにとって、キャストより役柄に意味があるようですが、ロナンは龍真咲さん・マリー・アントワネットは愛希れいかさん・オランプは早乙女わかばさんでした。
「私はロナンのファンになったのよ!」・・・すなわち、龍真咲さんのファンということでしょうか。
生徒のお母様の話では、お子様がこの子と同じ年頃に、初めて宝塚歌劇を観に連れて行ったそうです。まさか、その子が大きくなって宝塚の舞台に立とうとは、その頃は夢にも思わなかったことでしょう。そんなことを思い出しながら、お母様はこの子をお世話してくださったそうです。
費用と手間をかけて喜びそうな観光地へ、子どもを連れていく必要はありません。かつて、子どもを連れて遠出した帰り、多少時間があったので自宅近くの公園で遊んで帰りました。帰宅後に、お出かけの感想を子どもに聞くと、近くの公園で遊んだことが、今日一日で一番楽しかったという感想でした。がっかりしましたが、子どもにはそのようなことが、多々あります。大人の満足度ではなく、子どもの尺度で考える必要があります。
「かわいい子には旅をさせよ」という格言があるように、子どもをあまり過保護にせず、ちょっぴり年上扱いする冒険も必要です。
(注)画像は、生徒のお母様が撮って、メールに添付して送ってもらいました。この子が頭に付けている白い髪飾りは、映画「バケモノの子」に出てきたチコで、最近本人は気に入っています。知らない人が見れば、何を付けているのといった感じ。
最新の画像[もっと見る]
- マッキーの「四季を楽しむ」:早春の花木 2ヶ月前
- マッキーの「四季を楽しむ」:早春の花木 2ヶ月前
- マッキーの「四季を楽しむ」:早春の花木 2ヶ月前
- マッキーの「四季を楽しむ」:早春の花木 2ヶ月前
- マッキーの「四季を楽しむ」:早春の花木 2ヶ月前
- マッキーの「四季を楽しむ」:早春の花木 2ヶ月前
- マッキーの「四季を楽しむ」:早春の花木 2ヶ月前
- マッキーの山登り:三浦富士と武山の陽だまりハイク 3ヶ月前
- マッキーの山登り:三浦富士と武山の陽だまりハイク 3ヶ月前
- マッキーの山登り:三浦富士と武山の陽だまりハイク 3ヶ月前
その幼児期や子供の時の経験は人によって千差万別でしょう。私はまず映画だったと言えます。自分も嵐勘の映画のエキストラで幼児期に出演しました。杉作の仲間の役でした。
私がホメロスやオデッセイアを読んだのはシュリーマン故ではありません。やっと高校でその名前を勉強したはずです。
小さい時、トロイのヘレンと言う題の人気の映画がありました。すごく面白い映画でした。一家でこの映画を見に行きました。今でもいろいろな場面を思い出します。とても怖かったです。説得はできず、神様は理不尽だと学べたようです。
特にアキレスが一騎打ちで勝って、勝ち誇り、トロイの勇者の死体を戦車で引きずった場面、狂った占い師の言うことにしたがわず城門を壊し木馬を場内にいれるのを決定場面、夜中に木馬から現れたギリシャの兵が門番を弓矢で撃ち落とした場面など、まざまざと思い出せます。巫女であろうと、未来が見えていても、凝れる人を説得するのことは難しいのです。今の私はその事態を実感できます。
色々な大作洋画を見て西洋史も好きになり、受験でも世界史で受けたし、大学でも西洋史を受講しました。勉強も試験も楽でした。
同じように日本の歴史が好きになったのは、新諸国物語や忠臣蔵や宮本武蔵や義経の映画だったのでしょう。試験勉強はとても簡単でした。ほとんど何もしなかったのです。それで日本史もほとんどできました。
裕次郎の主演時代までほとんどすべての5社の作品を見たと言っても過言ではないのかも。洋画も大作物はほとんど見ました。好きなのは最初の荒野の決闘と真昼の決闘でした。
裕次郎時代から日本映画中心になり、森繁久彌の社長シリーズと植木等のシリーズものはすべて見ました。そして寅さんシリーズも全部見ました。シリーズが好きな男ですので。これらはサラリーマン稼業に役立ちました。もっと現実は汚いでしょうが。
ここで、そういえば学校の先生物もたくさん見たことを思い出しました。それが私が非常勤に迷い込んだ真の理由だと今はじめて気が付きました。
そういえば、青い山脈や二十四の瞳、若い人など本としても素晴らしい作品ばかりでした。だから私は間違えたのでしょう。馬鹿でした。今頃後悔しています。
宝塚はすみはなよ時代までです。結構見ました。だって、主演のだれでもが、長嶋の彼女と噂されたら人気ものになれた時代でしたので、噂があると阿保は見に行ったのです。
実は就職して、アホグループの観劇チームを結成し、年に2度、ボーナスの後銀座に行きました。時効だから言えますが、日劇ミュージックホールで舞悦子を見るのが最大のイベント、そのあとお酒で憂さ晴らしし、また仕事をできる精神状態に我々は戻れたのでしょう。これも幼児期からの銀ブラの経験のなせる業でしょう。
管理人様の美しい世界の話と違いますが、まさに幼児期の経験でやっと仕事をこなせていたのかもしれません。
巷で遊んでいた男も世界史は好きになり、仕事に役立ったことは確かです。大分世界が違い、すみません。でも論旨は大賛成です。私は教育はとても複雑な複雑系だと短く言うことが好きなのです。
コメントの対象の私のブログよりも、koderaさんのコメントの方が、面白い内容でした。多様な生き方を許容する社会で、子どもたちが画一化されない個々の夢を持って、頑張って成長していってほしいと、私は願っています。
ところで、関東第一、甲子園出場おめでとうございます。オコエ瑠偉選手は、素晴らしい素質の持ち主らしいですね。