「マッキーのつれづれ日記」

進学教室の主宰が、豊富な経験を基に、教育や受験必勝法を伝授。また、時事問題・趣味の山登り・美術鑑賞などについて綴る。

マッキーの教育:国立歴史民俗博物館

2015年08月20日 | 教育



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 8月12日、千葉県佐倉市にある「国立歴史民俗博物館」を、小学1年生の娘と訪れました。上の兄弟たちは、この博物館と、近くにあって農業体験などができる「佐倉草笛の丘」へは、かつて頻繁に訪れていた時期がありました。

 この博物館は、歴史を学ぶだけではなく、様々な展示物で民俗学的な学習もできます。実物資料の他に、ジオラマ模型や精密な複製品などの展示物の見学から、日本の歴史と文化を学ぶことができます。









 博物館の話から少し離れて、興味深い話をしましょう。私にとって、縄文人と弥生人の関係は、とても興味ある対象です。それは、多くの方が自分たちのルーツとして、知りたいと思う事柄です。今まで、様々な説により、縄文人と弥生人について説明されてきました。近年の科学的な進歩により、DNA鑑定を用いた説得力のある事実が明らかになってきました。

 縄文文化を創り出した縄文人に対して、大陸から渡来した弥生人の位置づけを、大きく評価する考え方が従来の考古学でした。ところが、遺伝子を解析していくと、今の日本人が遺伝的に縄文人とより強く結びついていること、そして縄文文化を色濃く受け継いでいることが明らかになってきました。

 日本人の祖先は、ロシアのバイカル湖から南下してきた人たちだったことが、遺伝解析で判明しました。人類はアフリカを旅立った時、3つのグループに分かれていました。ところが、その3つの遺伝子を持つ人たちがすべて、日本列島にやってきたことも判明しました。3つのグループが再び融合した地域は、世界的にも稀なそうです。アフリカから見れば、日本は地の果てのどんずまりに位置しています。ボトルの底に沈殿するように、最終的にこの3つのグループの人たちは、日本で融合したのでしょう。












 民俗学的な展示は、純粋な歴史的展示より、子どもたちに受けるようです。ただし、下の画像のように旧来の民家に入って、少し昔の暮らしを味わうような展示は、まだまだ少ないと言って良いでしょう。体験的な展示実際に触れる複製品の展示を増やして、子どもたちにもっと興味を喚起する展示の工夫が望まれます。

 特に、この博物館は、単に歴史を体系的に展示しているだけではなく、民俗学的な展示に特徴があると思われます。急速に失われつつある日本の文化・伝統に対して、体験型展示や実際に資料に触れることにより、子どもたちが五感を通して興味と関心を持つことができるよう配慮する必要があります。



 「なっ、何!恐竜がいる!」 「ゴジラでしょう!」





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